業務の在り方を変えていく。自社だけではなく、取引先にまで拡大した効率化と改革でDXを実現する

株式会社イズミテクノ

  • 設立
    1966年12月
  • 従業員数
    110名
  • 売上高
    非公開
事業内容
硬質アルマイト・普通アルマイト・アルマイト技術相談など
お話いただいた方

営業グループ 営業管理 今井 将斗氏

営業グループ 営業管理 倉田 香織氏

事業統括本部 主任 上島 孝之氏 事業統括本部 本部長 宮城工場工場長 小口 孝一氏

Before

図面を探すことに時間がかかり、見積もり作成にも時間がかかっていた。外出先での図面確認にも多くの時間がかかり、やり取りが遅くなっていた。

After

類似図面も含めて図面が直ちに探せるようになり、見積もり時間が短縮。外出先でも簡単に図面を確認できるようになる。

Before

図面を探すことに時間がかかり、見積もり作成にも時間がかかっていた。外出先での図面確認にも多くの時間がかかり、やり取りが遅くなっていた。

After

類似図面も含めて図面が直ちに探せるようになり、見積もり時間が短縮。外出先でも簡単に図面を確認できるようになる。

図面探しに時間がかかる。外出先での確認が難しい。

 1966年創業した株式会社イズミテクノは、アルミニウムに耐久性をもたせるアルマイト処理の専門メーカーだ。精密機械、半導体装置、自動車、医療機器など、多くの業種のお客様を持ち、常に高い評価を受けてきた。技術開発型企業として実績を重ね、独自に開発した表面処理、機能性アルマイト処理技術は、今や業界トップレベルと認められている。多くのメーカーから認定工場の指定を受けており、アルマイト処理において必要不可欠な存在となっている。

 

 イズミテクノでは、営業管理において見積もり作業を行ってきた。営業管理は、お客様の元に往訪し直接の対応を行う外部担当と、外部担当からの情報を元に見積もりを行う内部担当に分けられる。作成する見積もりの数は、平均で1日100件ほどあり、それを数人の担当者で見積もりの対応を行ってきた。見積もりの際には、過去の類似した形状の図面を探し、その時の価格を参考にする。図面はデータ化されてフォルダー別に分けられていた。探す際には、フォルダーを開いて探していくが、発注時に類似案件の指示は入っていない。担当者の記憶を頼りに探していくか、図面名や期間などで絞り、全てを見て探すしか方法がなかった。探すことに最短でも10分ほどかかり、非常に効率の悪い状態であった。

 

 また、外部担当が、お客様との打ち合わせの際や、内部担当と連絡をとって詳細情報の確認をしたい時などに、社外で図面を確認する必要が出てくる。図面データは社内のサーバー内にあるので、確認のためには、セキュリティを確保した状態で外部からアクセスしなければならない。図面を探す時間に加え、アクセスまでの社内のセキュリティを認証する時間が必要となるので、更に効率の悪い状態であった。

 

イズミテクノでは、業務を効率化するために各種のITツールを使用していた。自社のシステムも構築していたが、図面管理については課題があり、改善できるツールを常に探していた。

デモを見て直感!スムーズに導入が進み、大きな業務改善効果得る。残業時間も減少。

 イズミテクノと取引のあるお客様は数百にも及び、取り扱う図面も膨大な量となる。図面データを効率よく扱える新たなシステムの導入は、業務効率改善のためにも急務であり、各方面から情報を収集していた。しかし、思い通りのものはなかなか見つからなかった。もはや自社で全てを作るしかないのかと諦めかけた状態だった。

 

 そんな時、事業統括本部本部長の小口氏は、訪れた展示会で図面データ活用クラウドCADDi Drawerのデモを目にする。一通り動作を見て説明を受けた後、これならば課題を解決できると直感した。

 

小口氏

「図面の反映が楽だと感じました。汎用性も非常に高い。類似図面を見つけてくれるのは大変良かったです。また、システムによっては、何か1つの情報を登録したら連動させるためにいくつもの作業をやる必要があります。CADDi Drawerでは、非常にスムーズに連動されていきます。正直ここまで悩まないで、システム導入を決めたのは初めての経験でした。」

 

小口氏は直ちに導入を決め、営業管理で運用を開始した。導入後の効果をこのように語る。

 

「今までは図面を見ようとしても、社内のサーバーに保管されているので、そこにアクセスするだけで5~10分。そこから図面を探すのも5~10分かかります。それが1~2分で見つかるようになりました。類似図面を見つけることで、見積もりにかかる時間が減っています。結果として、残業を減らす効果もありました。クラウドにより、社外でも図面が簡単に見られることも変化点です。導入当初はわからないこともありましたが、何かあればすぐに対応してもらえました。本当に何のストレスもなく使用できて、スムーズに使用できています。こちらからの要望に関しても真摯に受け止めて対応いただいているのもすごく助かっています。」

 

CADDi Drawerの導入により営業管理の業務の流れを変え、大きな効果を上げている。

CADDi Drawerの使い方を熟成させ、取引先にまで拡大していく

 今後イズミテクノでは、まだアナログ的に処理している業務の効率を改善することや、別の部門での活用も検討中だ。例えば、製造部で活用することで、不具合の減少ができないか検討している。過去に起きた不具合のデータは確認できるので、同じものの製造であればデータを事前に確認すれば同じ不具合を防ぐことが可能だ。それに加え、CADDi Drawerにより類似図面が容易に探せるようになるので、類似図面で起きた不具合まで確認できるようになる。これにより、新規のもので同じ不具合を出さないように注意できる。

 

 イズミテクノの今後の展望としては、CADDi Drawerの新たな使い方を探索するというよりも、社内の業務に合わせて使い方を熟成させていくところを優先していきたいという。一次外注と二次外注の立ち位置があるが、加工を行う一次外注に対し、イズミテクノは二次外注の立ち位置だ。ニッチな表面処理を行っているので、取引のあるお客様は数百にもなる。いずれは、イズミテクノとやり取りする企業でもCADDi Drawerを導入してもらうことで、より効率化が図れるのではないかと構想する。今は難しいが、実現できれば今はメールでやり取りするような図面データのやり取りの効率化も大きく進む。

 

 イズミテクノは、CADDi Drawerを活用しながら業務効率化を進め、お客様ごとの多種多様な要望にスピーディーに応えられるように、今後も改善と向上を繰り返し、表面処理分野において『オンリーワン』『ナンバーワン』企業を目指す。その過程で、CADDi Drawerの活用は自社の業務改善だけにとどまらず、取引先にまで拡大することで業務の在り方を変えていく。効率化にとどまらない業務改革、まさにDX(デジタルトランスフォーメーション)の実現を目論む。

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