社名
株式会社イズミテクノ 宮城工場
設立
1966年12月
従業員数
65名
売上高
非公開
業界
金属加工業
事業内容
硬質アルマイト・普通アルマイト・アルマイト技術相談など
株式会社イズミテクノ 宮城工場

事例 CADDi Drawer

記憶頼りの非効率の存在。社内外含めた効率化だけにとどまらない業務改革・コミュニケーション改善で、若手が自主的に働ける環境に

営業グループ 課長

井口 和憲氏

営業グループ 主任

佐々木 麻由子

営業グループ 生産管理 主任

富田 直子

製造グループ 課長

高木 哲也

導入前・導入後

図面を探すことに時間がかかり、製造現場、営業、お客様との間でのコミュニケーションが円滑に進まない。図面が確認できないことで作業がストップすることがある。

CADDi Drawerで図面を各担当者で探して確認できるようになり、業務が止ることが減り、スムーズに進んでいく。お客様への返答時間も短縮された。

インタビュー

問合せのたびに現場に行って図面と製品を確認。お客様への対応も遅れる。

1966年創業した株式会社イズミテクノは、アルミニウムに耐久性をもたせるアルマイト処理の専門メーカーだ。多くの業種のお客様を持ち、常に高い評価を受けてきた。2021年に竣工した宮城工場では、半導体装置メーカーを中心に、様々なお客様からの仕事を受注している。宮城工場に勤務する社員は数年で大幅に増えており、平均年齢は28歳と、若い世代が活躍している活気ある製造現場だ。

 

イズミテクノでは、図面管理に課題を持っていた。見積もりを行う際には、過去の図面を見て価格を参考にしている。図面はデータ化されていたが、参考となる類似図面を探すには、担当者の記憶に頼るか、図面名や期間などで絞って検索するしか方法が無かった。探し出すのに時間がかかり、非常に効率が悪かった。

 

また、お客様の元に訪問して営業活動を行う外部担当が、お客様との打ち合わせの際や、内部担当と連絡をとって詳細確認をしたい時などに図面を探して確認する必要がある。目的の図面を探すのに時間がかかるだけでなく、図面データに外部からアクセスするためのセキュリティ認証に時間がかかり、更に効率の悪い状態であった。

 

宮城工場においても、図面データの活用において課題があった。イズミテクノでは、見積もり段階でお客様から受け取る図面のほとんどが電子データとして送られてくる。しかし、受注後にお客様の製品についてくる図面は、紙ベースである場合が多い。加工についてお客様へ問い合わせる場合は、現場から営業に連絡が来るが、紙の図面を確認するために営業は現場に行かなければならない。また、見積もり時に送られてきた図面データを現場や生産管理が確認したい場合は、見積もり担当の営業に問合せて図面を送ってもらう必要があった。対応に時間がかかっていた。

 

他にも、類似案件やリピートの案件が来た際に図面を確認しようとしても、記憶を頼りにファイルを開いて探すか、見積時期や品名などから予想して探していくしか方法が無かった。見つけ出すのに非常に時間がかかり、効率が悪い。イズミテクノへの発注は短納期のものが多く、価格や納期の回答は速やかに行う必要があったが、図面検索に時間がかかれば対応が遅れる。類似図面を速やかに探し出せる方法が必要だった。

 

問合せのたびに現場に行って図面と製品を確認。お客様への対応も遅れる。

CADDi Drawerで図面の確認がその場で行える。コミュニケーションが素早く円滑になる。

図面データを効率よく扱える新たなシステムを探していたイズミテクノでは、図面データ活用クラウドCADDi Drawerの導入を決定する。導入後は、類似図面を探し出す時間が大幅に短縮され、見積もりにかかる時間も短縮された。外出先でも簡単に図面を確認できる状態となった。

 

CADDi Drawer導入の効果は宮城工場でもあった。見積もり時間が短縮されたことによる効果を、宮城工場営業担当の井口氏はこのように話す。

「見積もりは主に長野の本社で行っていますが、見積もりが早くなることで、お客様との打ち合わせも早くなります。外に出ていることが多いので、移動中に素早く図面を探して確認できるのは非常に便利です。」

 

宮城工場営業担当の井口氏は、お客様や製造現場とのやりとりが早くなったことを実感している。

 

「CADDi Drawerが導入される前は、製造現場から加工内容に問合せが来た時には、製造現場に行って図面と製品を見て、戻ってきてからお客様に確認していました。導入後は、製造現場から問い合わせが来たら、その場でCADDi Drawerを使って図面を探して確認できます。先日、製造現場から問い合わせがあって、図面を確認してお客様に問い合わせたら、お客様の方で少し間違えていたということがありました。無駄な動きを減らせて、素早く連絡が出来たのが大きかったです。お客様にも感謝されました。」

 

宮城工場生産管理の富田氏は、CADDi Drawerで目的の図面を自分で探せるようになり、業務の処理スピードが上がっている。

 

「私の手元にお客様からの見積もり依頼のメールが無く、添付されている図面データが来ていない場合は、見積もりを取った営業の方に問い合わせて、図面を送ってもらっていました。ワンクッション必要でしたが、CADDi Drawerを使うことで、自分で探して直ぐに見ることが出来るようになりました。お客様への納期の回答も直ぐに出来ます。」

 

宮城工場では、CADDi Drawerを利用することで、連絡待ちで作業がストップすることが減り、お客様からの問い合わせに対する返答までの時間も短くなった。コミュニケーションコストが大幅に低減している。

CADDi Drawerで図面の確認がその場で行える。コミュニケーションが素早く円滑になる。

CADDi Drawerは監査でも高評価。活用範囲を広げ、高度なデジタルトランスフォーメーションを実現し、若手が働きやすい環境を作る。

イズミテクノでは、見積もり時間の短縮やコミュニケーションコストの低減の他にも、導入の効果が出ている。例えば、品質管理に関しての効果だ。ISO9001の監査の際に、CADDi Drawerで図面管理をしている事を伝えたことで、高い評価を受けている。

 

宮城工場営業担当の佐々木氏は、デジタルトランスフォーメーションを進めることで、若い世代が働きやすくなったことを実感している。

 

「視察に来られたお客様から、『現場に優しい職場ですね』という言葉をいただきました。デジタルトランスフォーメーションを進めることで、図面や品質情報に誰でもアクセスできるようになり、若い子でもすぐに活躍できるようになります。ベテランや他部門に頼ることなく、自主的に働ける環境が整備されているところが評価されていると考えています。」

 

イズミテクノは、営業、品質管理部門で活用されているCADDi Drawerを、製造現場や品質保証部門にも広げていく。将来的には、お客様や協力工場ともCADDi Drawer上で図面データ、見積もりデータを直接やりとりして活用できればと考えている。よりスムーズな部門間連携、効率化だけにとどまらない業務改革をCADDi Drawerで推し進め、高度なデジタルトランスフォーメーションの実現を目指している。

CADDi Drawerは監査でも高評価。活用範囲を広げ、高度なデジタルトランスフォーメーションを実現し、若手が働きやすい環境を作る。
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