製造業AIデータプラットフォーム CADDi

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社名
株式会社タイツウ
設立
1951年
所在地
神奈川県川崎市
売上高
非公開
業界
電子部品・精密部品製造
事業内容
自動車用コンデンサ(ハイブリッド車・電気自動車向け)、産業用コンデンサ(再生可能エネルギーシステム・医療機器向け)、民生用コンデンサ(電子機器・家電製品向け)の製造・販売、及びカスタムコンデンサの設計・製造、等
株式会社タイツウ

事例 CADDi Drawer

【導入事例】図面より関連書類から!タイツウ式CADDi Drawer活用術で「生産性の高い業務」にシフト

経営管理部 総務グループ

林 勇気

開発技術部

岡本 弘樹

導入前・導入後

製品ごとに複数の製造指示書が存在し、関連情報の確認に複数ファイルを開く手間が発生していた。 ファイル名だけでは内容が判別できないため、一つ一つ開いて確認する必要があった。 過去の品質関連情報などが適切に管理されておらず、必要な時に探し出せないことがあった。 過去に導入したシステムが、サポート不足などから社内で活用されずに終わってしまった経験があった。

製造業AIデータプラットフォーム「CADDi」を導入し、そのアプリケーションである製造業データ活用クラウドCADDi Drawerの活用により検索にかかる業務量が激減。強力な検索機能で、必要な書類や情報を瞬時に探し出せるようになった。関連ドキュメントが紐づけられることで、ワンクリックで情報にアクセス可能になり、業務効率が大幅に向上した。 ファイルの中身まで検索できるため、目的の情報を迅速かつ正確に特定できるようになった。 誰もが必要な情報にアクセスしやすくなり、「属人化の解消」が進んだ。 CADDiの手厚いサポートにより、システム導入後のスムーズな定着と活用が進んでいる。

インタビュー

「"あの書類はどこだ?" 日常業務に潜む情報検索の課題」

株式会社タイツウ(以下、タイツウ)は、フィルムコンデンサの開発・製造を主軸とし、特にカスタム品への対応力で高い評価を得ている企業である。同社開発技術部の岡本氏、経営管理部の林氏に、製造業データ活用クラウドCADDi Drawer(以下、CADDi Drawer)導入の背景と効果について話を伺った。

 

同社では長年、技術文書や関連資料の管理に課題を抱えていた。特に技術部では、設計業務や顧客対応において、過去の類似製品の仕様書や製造指示書、品質関連情報などを参照する機会が多かった。しかし、これらの情報は複雑なフォルダ構成の中に点在し、必要な情報を探し出すのに多くの時間を費やしていたという。

 

岡本氏「一つの製品に対して複数の製造指示書がある場合もあり、確認のためにいくつものファイルを開いたり、異なるフォルダを行き来したりする必要がありました。ファイル名だけでは中身がわからず、一つ一つ開いて確認する作業は非効率でしたね。古い品質管理情報などは、担当者以外にどこに保管されているか分からず、探すことが困難な状況もありました。」

 

こうした状況は、業務の属人化も招いていた。

 

林氏「特定の担当者でなければ情報にたどり着けない、あるいは他の人が探すと膨大な時間がかかってしまう、といった問題は製造業共通の課題だと思います。弊社でも、ノウハウだけでなく、単純なファイルのありかですら属人化してしまっている部分がありました。」

 

過去には、こうした課題解決のためにシステム導入を試みたこともあったが、十分なサポートが得られず、社内に定着しなかった経験もあるという。

 

岡本氏「(システムを)導入したものの、結局誰も使わなくなり、放置されてしまうというケースが過去にありました。ですので、新しいシステムを導入する際には、サポート体制も非常に重要だと感じていました。」

「"あの書類はどこだ?" 日常業務に潜む情報検索の課題」

システムは導入して終わりではない。手厚いサポートが導入の決め手

導入のきっかけは、同社の常務取締役が、CADDi Drawerの評判を耳にしたことにあった。社内の文書管理における長年の課題解決に繋がる可能性を見出し、開発技術部の岡本氏らに検討を指示。このトップダウンの動きが、導入検討への最初のきっかけとなったのである。

 

岡本氏「正直なところ、最初は『本当に(他のサービスと)そんなに違うのか?』と半信半疑でした。しかし、詳しく話を聞く中で、特に文書の中身まで検索できる点と、関連情報を紐付けられる機能に『これは使える!』と直感しました。」

 

複数の製造指示書が関連する場合でも、CADDi Drawerならばワンクリックで辿ることができる。この点は、日々の業務で苦労していた岡本氏にとって大きな魅力であった。

 

さらに、導入の決め手となったのが、キャディの手厚いサポート体制だった。

 

岡本氏「以前の経験から、システムは導入して終わりではないと痛感していました。CADDi Drawerは、弊社の状況に合わせて専用のサポート体制を組み、導入後も活用が定着するまで伴走してくれるというお話でした。ここまで手厚く見てくれるのかと、良い意味で驚きましたし、これなら社内で活用が進むだろうと期待できました。」

経営管理部としてシステム導入を統括する林氏は、CADDi Drawerを3つの観点から高く評価した。

 

林氏「一つ目は圧倒的な『検索性』です。OCRで読み取った内容を検索できるのはもちろん、データの紐付け機能は他社製品と比較しても頭一つ抜けていると感じました。二つ目は『属人化の解消』への貢献。そして三つ目は『管理難易度の低さ』です。ファイルをアップロードするだけで済むという手軽さは、システム管理者として非常に魅力的でした。メンテナンスに手間がかかると、結局使われなくなってしまうことが多いのですが、その心配がないのは大きなメリットです。」

 

稟議の際には、CADDi Drawer導入による具体的な時間削減効果などが示され、経営層からも前向きな反応が得られたという。会社のDX推進の流れも後押しとなり、導入はスムーズに進んだ。

システムは導入して終わりではない。手厚いサポートが導入の決め手

「ドキュメント検索がもたらす『変革』、驚きの検索スピードと"業務の効率化"の実現」

CADDi Drawerの主要機能の一つに「図面の登録と検索」があるが、タイツウは現在、図面ではなく、ドキュメント管理に特化して活用を進めている。

 

岡本氏「以前は、一つの製品に関連する複数の製造指示書を探す際、多くのファイルを開いたり、異なるフォルダを行き来したりと、非常に手間がかかっていました。CADDi Drawerなら、文書の中身を検索して目的のファイルを一発で見つけられ、関連文書にもワンクリックでアクセスできます。これは本当に魅力的でした」

 

CADDi Drawerの導入は、タイツウの日常業務に劇的な変化をもたらした。

 

岡本氏「検索スピードは格段に上がりました。以前はファイルを開いたり閉じたりを繰り返していた作業が、ほぼワンクリックで完了します。本当にびっくりするくらい速いです。この検索時間が削減されたことで、これまで滞っていた他の業務にも手を回せるようになりました。」

 

属人化の解消にも効果が現れている。

 

岡本氏「以前は資材担当者から私に問い合わせがよく来ていましたが、CADDi Drawer導入後は、まず自分で調べてくれるようになりました。その上で不明な点があれば質問に来るので、説明の手間も大幅に減り、非常に助かっています。」

 

このように「重要な仕事に時間を使えるようになったこと」こそがCADDi Drawer導入の最大の効果だと林氏は語る。

 

林氏「開発技術部は、本来、製品開発に最も力を注ぐべき部署です。しかし、現実には多くの製造業で、文書の探索や整備といったノンコア業務に多くの時間を取られていますCADDi Drawerによってこの時間が削減され、本来の技術開発にリソースを集中できるようになる。これが企業の開発力向上、ひいては競争力強化に繋がると考えています。

 

現場のメンバーからも、「探しやすい」といったポジティブな声が上がっており、導入効果は着実に表れつつある。

「ドキュメント検索がもたらす『変革』、驚きの検索スピードと"業務の効率化"の実現」

「"探す"から"創造"へ:タイツウが描く未来図」

CADDi Drawerの活用はまだ始まったばかりですが、両氏はさらなる可能性に期待を寄せている。

 

岡本氏「将来的には、共有フォルダを1つ1つ開かなくても、CADDi Drawerだけで業務が完結するようになれば理想的です。そうなれば、CADDi Drawerが弊社の情報基盤そのものになるでしょう。」

 

他部署のメンバーもCADDi Drawerを使いこなすようになれば、部門間の問い合わせが減り、それぞれの担当者がより本質的な業務に集中できるようになる。

 

岡本氏「質問対応に1時間費やすことも珍しくありませんでした。その時間がなくなるだけでも、仕事の質も量も大きく変わりました。」

 

林氏は、CADDi Drawerがもたらす効果を全社に波及させたいと考えている。

 

林氏「技術部だけでなく、関連する他部署も同様の恩恵を受け、より本来行うべき仕事に注力できるようになり、その結果として、会社全体の生産性が向上し、より良い製品を生み出し、企業としてさらに発展していく。そんな好循環を生み出していきたいですね。」

 

タイツウは、CADDi Drawerという強力な武器を手に入れ、これまで「探す」ことに費やしていた時間を、新しい価値を「創造する時間」へと転換し始めている。

「"探す"から"創造"へ:タイツウが描く未来図」
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