社名
タイヘイテクノス株式会社
設立
1980年
所在地
〒860-0085 熊本県熊本市北区高平3丁目43番11号
従業員数
216名(2023年4月1日現在)
売上高
非公開
業界
開閉装置・配電盤・電力制御装置・変圧器
事業内容
制御部品、電子部品等の販売、各種生産設備の設計・製作、エネルギーマネジメントシステム提案、電気設備工事
タイヘイテクノス株式会社

事例 CADDi Drawer

このままでは10年後、会社は縮小する。管理職が挑んだ、業務改革への道。

機器事業部 営業技術部 営業技術2課、課長

浦上 慎太郎

導入前・導入後

業務効率化と品質確保の両立のために過去図面の活用が必要だったが、必要な図面を探すのに時間がかかっていた。その結果、とくに設計段階でマンパワーに頼らざるを得ない側面があり、顧客への提案の質を高めるうえでも業務効率化が緊急の課題だった。

CADDi Drawerの導入により、過去図面の登録と参照したい図面の検索が速やかにできるようになり、業務効率化を実現。それにより、新たな引き合いにおいても入念な構想検討ができるようになり、顧客の期待を超える提案を行う環境が整った。

インタビュー

事業成長をし続けるうえで、設計業務の効率化は必達事項

タイヘイテクノス株式会社は、「技術力」、「提案力」、「未来力」を基に、生産現場のあらゆるニーズに対応している。主に「各種生産設備」、「電子制御部品」、「エネルギーマネジメントシステム」、「電気設備工事」の4つの分野で事業を展開しており、特に主力事業の一つである生産設備事業では、設計、製作、据付工事、アフターフォローまでを一気通貫で担っている。これまで築いてきた経験と信頼を基に、顧客の期待を超える提案を行う。

 

タイヘイテクノスでは、さらなる事業拡大に向けて、従来から新入社員の積極採用・育成に取り組んできている。一方で、本社や事業本部を置く熊本県では、近年半導体メーカーを中心に工場新設が続いており、人材採用において競争が激化。採用難易度が上がる中でも事業成長の勢いを落とさないためには、設計業務の効率化が急務だ。

 

また、時代の変化に合わせて、安全面・作業性などの顧客要求も厳しくなり、新たな設計要素を含むなかで品質を磨き上げるのは至難の業だ。また、設計後に想定外の事象が生じた場合には再度設計し直す必要があり、手間を取られてしまう分は自社の利益を削るリスクもつねに存在する。

 

そこで、顧客要望に応えられるように過去の実績品を組み合わせて提案することで、リスクの低減や作図時間の削減を目指している。設計業務の効率化が実現できれば、限られた人数で売上と利益率の向上できるのはもちろん、新たな顧客候補からの引き合いにおいても入念な構想検討に取り組むことができるようになり、顧客の期待を上回る価値の提供が可能だ。

 

 

事業成長をし続けるうえで、設計業務の効率化は必達事項

時代の変化が早い中で、若手の成長加速に向けた体制整備が最重要

タイヘイテクノスは長年設備設計を行っているため、実績がある図面を多く保有している。新たな製品を開発する際には、過去の図面を流用したり、参考にしたりすることで業務効率化と品質確保の両立が可能だ。しかし、現状は参考図を見つけるのが難しいという課題がある。

 

また、「どの図面を参考にすればいいのか?」という判断も若手社員には難しく、ベテランに相談しながら行っているのが現状だ。今は大きな問題にはなっていないものの、ベテランが退職する5年後、10年後には若手社員からベテランへの相談が出来なくなり、設計効率の悪化が大きな経営リスクとなる。

 

浦上氏

「従来から短納期の案件は多いですが、近年ますますリードタイムの要求が厳しくなってきています。顧客の期待値を超えていくには、ベテランの知見はうまく引き継いでいきながらも、これまでの業務のやり方を単に踏襲するのではなくアップデートしていかなければいけません。」

 

「正直なところ、今の若手は我々が若手だった頃と比べてもよく頑張っていると思います。ただ、今は我々が若手だったときと比べて状況が早く変化していますし、若手を早く育成し戦力化することが求められています。会社の将来を考えて世代交代をきちんと進めるためには、管理者である我々の方から積極的にサポートすることも必要です。さらに高いレベルを求められているため、それを踏まえてサポート体制を構築していきたいです。」

 

時代の変化が早い中で、若手の成長加速に向けた体制整備が最重要

CADDi Drawerで実現する図面検索・作成の効率化

若手の戦力化や限られた従業員での売り上げ・利益率向上の鍵になるのは、蓄積された図面の効率的な活用だ。この課題に対して、浦上氏はまずは図面整理を行うことを考えていたところ、同課のメンバー内永氏からCADDi Drawerの提案を受け、本格的に検討を始めることとなった。

 

「当初考えていた図面整理のプロセスとは異なっていましたが、最終的には実現したい目標を達成できるシステムだと感じました。その後、社内提案に向けて内永と準備を進め、社長・役員含めて合意を得ることができ、無事導入に至りました。」

 

他の選択肢もある中で、CADDi Drawerを選択した理由について、浦上氏はこう話す。

 

「AIを活用した類似図面の検索など便利な機能はたくさんありますが、特に魅力的だったのは自社情報の登録です。膨大な過去図面の情報を登録することが大変だと感じていましたが、CADDi Drawerでは自動文字認識(OCR)の技術で登録業務を簡素化できることが決め手でした。また、社内にシステム専属の担当を置くのが難しい状況で、導入初期の大変な部分を伴走しながら支援してくれる体制も非常に魅力的でした。」

CADDi Drawerで実現する図面検索・作成の効率化

顧客の期待を超えた提案へ。CADDi Drawerと共に実現したい未来

タイヘイテクノスでは、2024年から技術者が営業も担う方針を取っている。その根底には、優れた設計者は顧客とコミュニケーションを取りながら、それを設計に反映させられるという考え方がある。また、今後は顧客の期待通りではなく、顧客の期待を超えた提案が必要だ。浦上氏はそのために、まずはタイヘイテクノスとしての基準を定め、技術力の向上が必要だと話す。

 

「案件ごとに担当者がつくため、どうしても担当者ごとの色が出てしまいます。タイヘイテクノスとしての設計基準を作ることで、全体の技術力向上やばらつきの低減に繋がります。また、顧客の期待を超える提案をするためには、営業力と技術力の向上を両立しなければなりません。しかし、現状はそのために使える時間が不足している状況です。CADDi Drawerを導入することで業務効率化を進め、スキル向上のための時間を確保していきたいと考えています。」

 

タイヘイテクノスは、CADDi Drawerの導入により設計業務を効率化することで、技術力と営業力の教育を両立し、顧客の期待を超える提案が可能な人材を育てていく。

顧客の期待を超えた提案へ。CADDi Drawerと共に実現したい未来
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