ポリプロピレンについて解説
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目次
ポリプロピレンとは
ポリプロピレンとは、プロピレンを重合させた熱可塑性樹脂の1種です。ポリプロピレンは非常に軽いことと加工性が高いことから、一般家庭で使用される身の回りのさまざまな製品に使用されています。例えば、パッケージデザインの素材、電化製品、フィルムやシートがポリプロピレンが使用されている製品の代表例として挙げられます。
ポリプロピレンの特徴
ポリプロピレンの特徴を長所、短所の2観点で解説していきます。
長所
- プラスチックの中で最も比重が小さい(0.9〜0.91)
- 耐熱性が比較的良好
- 機械的強度(引張り強度、圧縮強度、衝撃強度)が優れている
短所
- 耐光性がほとんどない
- 耐摩耗性があり、表面硬度も高い
ポリプロピレンの成形方法について
樹脂の加工法は主に3種類あり、内訳は「射出成形」、「押出成形」、「圧縮成形」です。ポリプロピレンの場合、さまざまな加工方法に適したプラスチックであるため主要な「射出成形」、「押出成形」に加えて「ブロー成形」や「真空成形」にも適しています。このように多くの製法に適応させるために、ポリプロピレン内の分子量を調整しています。分子量の指標には、MFRと呼ばれる熱可塑性樹脂の溶融時の流動性を示す数値が利用されています。MFRが高い場合、溶けたポリプロピレンが流れやすいので金型内に留まりやすく高圧ポンプで押し出しがスムーズに行えるため、「射出成形」が適しています。
ちなみに「射出成形」はペレットに熱を加えて溶かしたプラスチックを金型に流し込み、金型で冷却して固定した後、取り出します。大量生産に向いている成形方法です。
一方でMFRが低い場合、溶けた樹脂が樹脂が垂れにくいため、ロールなどを使う「押出成形」が適しています。
またMFRMFRは加工方法を決める際の指標だけでなく物性を決定する指標でもあり、MFRを高くしすぎると耐衝撃性などの物性が低下します。そのため製作するものの機能と形状によって分子量を調整する必要があります。
ポリプロピレンとポリエチレンの比較
ポリプロピレン(PP)とポリエチレン(PE)は共通点が非常に多いため、共通点と相違点を解説していきたいと思います。
共通点
- 絶縁体である
- 誘電率が低い
- 耐熱性が低い(ポリプロピレン:130℃/ポリエチレン:70-90℃)
- 無味、無臭、無毒である
- 融点がポリプロピレンの方が高い(ポリプロピレン:/ポリエチレン:)
相違点
- ポリプロピレンは硬く、ポリエチレンは軟らかい
- 耐候性の観点で、ポリプロピレンがポリエチレンよりかなり低い
- 融点はポリプロピレンの方が高い(ポリプロピレン:/ポリエチレン:)
- 熱変形温度はポリプロピレンの方が高い(ポリプロピレン:60-65℃/ポリエチレン:30-50℃)
ポリプロピレンの用途
ポリプロピレンは、買い物袋やポリタンク、ポリバケツに利用されます。