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サプライチェーンの最適化とは?施策内容や注意点・成功事例を解説

サプライチェーンの最適化とは?施策内容や注意点・成功事例を解説

サプライチェーンの最適化とは?施策内容や注意点・成功事例を解説

「自社のサプライチェーンに課題があるため、最適化を考えているが何から取り組めば分からない」と課題を抱えている企業も多いのではないでしょうか。

この記事では、サプライチェーン最適化を成功させるために押さえておくべき重要なポイントや推進手順、注意点を詳しく解説します。最後に成功事例の紹介もしているので、自社での取り組み内容を考える上でぜひ参考にしてください。

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目次

サプライチェーンの最適化とは?

製造および流通におけるサプライチェーンの最適化(サプライチェーンマネジメント)とは、原材料からエンドユーザーまで、無駄のない効率的な流れを構築する経営手法です。サプライチェーンの最適化に取り組むことで、製品を適切な量で、適切な場所に、適切なタイミングで届けられるようになり、無駄に発生してしまっている各種コストを抑えられます。

注目されている理由

近年、製造業のサプライチェーンを取り巻く環境が大きく変化しています。グローバル化の進展により、国をまたいだ部品調達や生産体制が一般的となり、地政学的リスクや自然災害など、予期せぬ事態によってサプライチェーンが分断されるリスクが高まっています。

特に日本の製造業では、メーカーとサプライヤーの関係が長年の取引で密接になりすぎ、相互依存が強くなっているという課題があります。例えば、機械製造の図面を見ただけで使用箇所や必要な加工精度を判断できるほど関係が深いことから、新規サプライヤーへの切り替えが難しく、サプライチェーンが硬直化してしまうということがよくあります。

また、製造や物流における人手不足も深刻な課題で、少子高齢化などの影響により、製造現場や運送業務に携わる人材が減少しています。

こうした問題の解決策として、各工程に潜む問題を改善する取り組みであるサプライチェーンの最適化が注目を集めています。

バリューチェーン・ロジスティクスチェーンの最適化との違い

サプライチェーンの最適化は、製品の製造から消費者への配送までの一連の流れを最適化する取り組みです。一方、バリューチェーンの最適化では、製品の付加価値を高めることに焦点を当て、自社の強みや改善点を分析し、競争力向上を図ります。

また、ロジスティクスチェーンは物流に特化した概念で、工場から小売店までの配送効率化を目指します。サプライチェーンが供給量やコストなど多角的な視点で最適化を図るのに対し、ロジスティクスチェーンはリードタイムの削減や作業効率の向上に重点を置いている点が特徴です。

概念 主な特徴
サプライチェーン 製品の製造から消費者への配送まで、モノの流れ全体の最適化を図る
バリューチェーン 製品の付加価値向上に焦点を当て、自社の競争力を分析・強化する
ロジスティクスチェーン 物流に特化し、配送効率化とリードタイム削減を重視する

サプライチェーンを最適化するメリット

サプライチェーンの最適化は、以下3つのメリットがあります。

作業を効率化できる

サプライチェーンの最適化により、業務の流れをスムーズにでき、手作業や非効率なプロセスを削減することができます。たとえば、AIを活用した需要予測システムを活用することで、過去の販売実績から将来の見通しを予測できるようになり在庫の最適化が可能になったり、予測結果から販売計画を立案し、在庫実績と合わせ補充計画を立案できたりします。それにより、それまで人力で膨大に費やしていた時間を大幅に削減可能です。

また、情報共有のシステム化により関係部門間のデータ共有を円滑にすることで、意思決定のスピードが向上し、受発注情報の行き違いによる再発注や仕様変更の伝達遅れによる手直し作業など無駄な手戻りを減らせるでしょう。そうした従業員の負担になる業務を削減することで、従業員の負担を軽減できるとともに、より付加価値の高い業務に集中できるようにもなります。

コストを削減できる

サプライチェーンの最適化によりコストの削減も可能です。たとえば、在庫管理を見直し、過剰在庫や在庫不足を防ぐことで、保管コストや廃棄ロスを最小限に抑えられます。

また、物流ネットワークを最適化し、配送ルートや倉庫配置を効率化することで、輸送費用を大幅に削減することも可能です。さらに、エネルギー消費の低減や廃棄物の削減といった取り組みも、環境負荷を軽減すると同時にコストカットできるでしょう。

これらの施策を組み合わせることで、全体的な運用コストを抑えられます。

収益を増やせる

サプライチェーンの最適化は、コスト削減だけでなく、収益の向上にも寄与します。適切なタイミングで適切な量の商品を供給する能力を高めることで、顧客満足度が向上し、リピート率や顧客単価の向上にもつながります。また、サプライチェーンの中の問題が生じている箇所を削減することで不要なコストを削減でき、利益率が改善され、経営基盤をより強固なものにできるでしょう。

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サプライチェーン最適化のための5ステップ

サプライチェーン最適化は以下のステップで実施しましょう。

  1. 現状把握と課題整理
  2. 目的の明確化
  3. 専門チームの編成
  4. システムの導入・体制見直し
  5. 導入効果の効果測定・PDCA

それぞれのステップで何をすべきかを詳しく見ていきましょう。

1.現状把握と課題整理

サプライチェーンの最適化のための取り組みを実施する上では、まずは自社の現状を正確に把握することが重要です。各部門へのヒアリングを実施し、製造部門での在庫管理の不備や、物流部門での配送遅延など、現場で発生している具体的な課題を明らかにしましょう。

現状把握では、部門間の情報共有の状況や業務プロセスの効率性にも着目します。たとえば、各部門が個別に在庫を管理し、部門間での情報共有が不十分な状態では、過剰在庫や在庫切れのリスクが高まります。また、需要予測が経験や勘に頼っている場合、市場の変化に柔軟に対応できない点も課題となるでしょう。

2.目的の明確化

続いて、現状把握で特定した課題に基づき、具体的な目標を設定します。「リードタイムを20%短縮する」「在庫管理コストを年間で一定額削減する」など、定量的で測定可能な目標を掲げることで、サプライチェーン最適化の実施後の効果測定がしやすくなります。

また、目標設定の際は、経営層と現場の意見を擦り合わせることが重要です。経営層の期待する成果と、現場が実現可能と考える水準の間にギャップがある場合、それを調整し、現実的な目標を設定しましょう。

3.専門チームの編成

サプライチェーン最適化の取り組みは、製造、在庫、物流など複数の部門に影響を与えるため、各部門から専門知識を持つメンバーを選出し、専門チームを編成することが理想です。

チームには部門間の調整やプロジェクト全体の進行管理を担当してもらう責任者を置きましょう。責任者は各部門の意見を取りまとめ、全体最適の視点で導入を推進していきます。

また、チームメンバーが定期的な進捗報告や課題共有を行う場を設け、部門間の連携を強化していくこともサプライチェーン最適化の効果を高める上で重要です。

4.システムの導入・体制見直し

サプライチェーンの最適化に際してはサプライチェーンマネジメントシステム(SMCシステム)などのシステム導入を伴うことが一般的です。数あるシステムの中でも、自社の目的や課題に適したシステムを選定しましょう。選定の際は、導入・運用コスト、操作性、導入後のサポート体制など、複数の観点から複数社を比較検討するのがおすすめです。

システムを選定する際には、その性能ももちろん重要ですが、導入後のサポート体制と操作性にも注意しましょう。システムが複雑で使いづらい場合、従業員が使いこなせず、期待した効果が得られない可能性があります。デモ版や試用期間を活用し、実際の使い勝手を確認することをおすすめします。また不明点がある際に、迅速に手厚く対応してもらえるかというサポート体制の確認も必要です。

なお、サプライチェーン最適化の施策内容は、企業の業態や直面する課題によって大きく異なり、後述する花王などの事例のように、単純なシステムの導入だけでなく体制の構築・見直しも必要になることが多くあります。

また、企業によっては自社システムを構築する場合もあります。自社でシステムを構築する場合は、多額のコストが必要になりますが、自社のサプライチェーンに最適化したシステムを導入できます。

5.導入効果の効果測定・PDCA

サプライチェーン最適化の取り組み後は、設定した目標に対する達成状況を定期的に評価します。在庫コストの削減率やリードタイムの短縮幅など、具体的な数値で効果を測定しましょう。

効果測定の結果、新たな課題が見つかった場合は、速やかに改善策を検討・実施します。このように継続的な改善を重ねることで、サプライチェーン全体の最適化を進めていきましょう。

サプライチェーンの最適化に使えるSCMシステム

SCMシステムは、主に2つのタイプに分類できます。自社の業務特性や規模に合わせて、最適なシステムを選定することが重要です。

機能分類 汎用型SCM 業界特化型SCM
固有機能 業界を問わず必要な機能が幅広く実装されている 業界固有の品質管理機能や、業界特有の規制対応機能などが搭載されている
共通機能
  • 受発注管理:注文の受付から出荷までの一連の流れを管理
  • 在庫管理:商品の入出庫や在庫水準を把握・管理
  • 物流管理:配送ルートの最適化や輸送状況を追跡
  • 基本的な需要予測:過去の実績から将来の需要を予測
  • 標準的な実績レポート:基本的な業務データの集計・分析

幅広い業界に対応できるSCMシステム

汎用型のSCMシステムは、業界を問わず活用できる柔軟性が特長です。基本機能が包括的に提供されており、受発注管理から在庫管理、物流管理まで、広範な業務プロセスをカバーできます。

また、多言語・多通貨対応や海外取引時のインボイス発行など、グローバルビジネスに必要な機能を標準搭載しているシステムも多いです。加えて、日本特有の商習慣や業務要件にも対応しているため、国内外で事業を展開する大規模企業に特に適しているでしょう。

特定の業界や業務に特化したSCMシステム

特定業界向けのSCMシステムは、その業界特有の業務プロセスや規制に対応した専門的な機能を備えています。たとえば、組立加工業向けのシステムでは、部品表管理や工程管理など、製造業特有の機能が充実しています。また、医薬品業界向けのシステムでは、医薬品の品質管理や温度管理といった特殊な要件に対応しています。

このように業界特化型のシステムを導入することで、自社の業務により適したサプライチェーンの最適化が実現できます。

サプライチェーン最適化の注意点・課題と対策

サプライチェーン最適化は、リードタイム短縮などが期待できる取り組みですが、実際の導入には多くの課題が立ちはだかります。以下ではよくある課題と対策の概要を解説します。

膨大なデータ処理が必要となる

サプライチェーン最適化では、取引先の取引先までを含めた広範なデータ分析が必要です。各工程の拠点情報、製造・運送データ、在庫・廃棄データなど、処理すべき情報量は膨大です。人力での処理では限界があるため、データを自動的に整理・分析できる環境を整える必要があります。

システム導入のコストが発生する

サプライチェーン全体で情報を共有・更新できるシステムの導入には、相応の費用が必要です。需要予測や在庫管理、生産計画など多岐にわたる機能を備えたシステムほど、初期費用とランニングコストは高額になります。

ただし、クラウド型のシステムを選択すれば、自社でサーバーを保有するオンプレミス型に比べて導入コストを抑えられます。

人力での取り組みでは多大な手間・時間を要する

データの整理・分析から改善施策の立案まで、人力のみで対応すると膨大な時間がかかります。また、関係企業との意思統一や信頼関係の構築にも相応の期間を要するでしょう。

しかし、データを自動的に整理・活用できるシステムを導入することで、作業の手間と時間を大幅に削減できます。システムによる効率化で生まれた時間を、企業間の関係構築や戦略立案などより重要な業務に充てられる点もメリットです。

サプライチェーン最適化の取り組み

最後に、サプライチェーン最適化の成功事例を紹介します。自社での取り組み内容のイメージを掴む上で参考にしてください。

トヨタ株式会社

トヨタ自動車では、ムダの徹底的排除の思想に基づき、3万点以上の部品を使用する自動車製造において、効率的な生産システムの確立を目指していました。

この実現に向け、同社は「トヨタ生産方式」と呼ばれる独自の生産システムを確立しました。このシステムは「ニンベンのついた自働化」と「ジャスト・イン・タイム」という2つの柱で構成されています。

「ニンベンのついた自働化」では、機械設備が異常を自ら検知して自動で停止したり、作業者が停止スイッチを押してラインを止められたりする仕組みを導入しています。これにより、不良品の流出を防ぎ、問題の早期発見・改善を可能にしました。

また「ジャスト・イン・タイム」では、必要な部品を必要な時に必要な量だけ生産・供給する仕組みを構築しました。たとえば、後工程の組立ラインが部品を使用した分だけ、前工程で補充生産を行う仕組みにより、在庫の最小化とリードタイムの短縮を実現しています。

これらの取り組みにより、品質の維持・向上と生産効率の最適化を同時に追求し、世界的にも評価の高い生産方式として確立されました。

項目 概要
業種 製造業(自動車製造)
課題 トヨタ自動車は3万点以上の部品を使用する自動車製造において、ムダを排除し効率的な生産システムの確立が必要であった。
取り組み 「ニンベンのついた自働化」による機械の自動停止システムや、「ジャスト・イン・タイム」による必要量生産の仕組みを導入し、トヨタ生産方式を確立した。
成果
  • 不良品流出防止と問題の早期発見・改善を実現
  • 在庫の最小化とリードタイムの短縮を達成
  • 世界的に評価の高い生産方式として確立

出典:「トヨタ生産方式」株式会社TOYOTA

花王株式会社

花王株式会社では、年間21億個もの商品を国内消費者に届けており、これは段ボールケース換算で1.4億ケースに相当する膨大な量です。この大量の商品を効率的に供給するため、同社は原材料調達から生産、物流、販売までを一貫して管理するサプライチェーンの構築に取り組んでいます。

同社の特徴的な取り組みは、卸店を介さない直接配送システムです。全国8工場で生産された60ブランド1500アイテム以上の製品を、21カ所の物流拠点を経由して全国8万店の小売店に直接配送しています。この体制により、受注から24時間以内に納品できる体制の構築に成功しています。

在庫の最適化も同社の取り組みの1つです。各物流拠点では1500アイテムもの商品を扱うため、過剰在庫や品切れのリスクが高くなります。そこで需要予測に基づいて各商品の適正在庫レベルを自動的に判断・管理するシステムの開発に取り組んでいます。

さらに、工場から物流拠点への大型トレーラー500台相当、物流拠点から店舗への1200台以上の配送車という大規模な輸送網を効率的に運用することで、配送コストの削減と迅速な商品供給の両立を目指しています。

このように同社は、システムの活用や輸送網の管理などによりサプライチェーン最適化を図っています。

出典:「サプライチェーンマネジメント」花王株式会社

項目 概要
業種 製造業(日用品・化学品)
課題 市場の需要変動に対応した商品の迅速かつ効率的な供給体制の構築が求められていた
取り組み SCM部門による需要予測技術の開発や、全国8万店の小売店への直接配送システムの構築、全国21か所の物流拠点における在庫最適化システムの導入を実施した
成果
  • 受注から24時間以内の納品体制を確立
  • 1500アイテム超の製品在庫の最適化を実現
  • 店頭からの受注に対する欠品の低減

ハカルプラス株式会社

ハカルプラス株式会社では、サプライチェーンにおける調達の領域において2つの大きな課題を抱えていました。1つ目は、各事業部で必要となる専門知識が大きく異なるため、経験豊富な社員への業務集中による属人化。2つ目は、調達システムと図面管理システムの分離による非効率な業務運営でした。特に図面確認の際は、その都度設計部門への確認が必要となり、業務効率の低下を招いていました。

これらの課題を解決するため、同社はAI見積もりクラウド「CADDi Quote」の導入。設計部門と調達部門の円滑な情報共有を実現するため、図面データや調達情報といったサプライチェーンデータを一元管理できる環境を同システムの導入によって整備しました。さらに、サプライヤーとのコミュニケーションチャネルを統合し、業務プロセスのデジタル化を推進しました。

その結果、導入からわずか2ヶ月で、業務効率化の効果が表れました。サプライヤー選定にかかる時間が従来の10~15分から数分程度まで短縮。また、設計部門との連携が強化され、年に2、3回発生していた手配漏れのリスクが大幅に低減。さらに、アナログ作業の削減により、業務の無駄を排除することができました。加えて、利用状況レポートにより、見積件数や業務時間の定量的な評価が可能となり、より客観的な人材評価も実現しています。

項目 概要
業種 製造業(計測・計装・計量・メディカルケア機器)
課題 4事業部での専門知識の違いによる属人化と、調達・図面管理システムの分離による業務非効率が課題となっていた。
取り組み CADDi Quoteを導入し、AIによるサプライヤー選定やシステム上でのサプライチェーンデータの一元管理、サプライヤーとのコミュニケーションチャネル統合などを実施した。
成果
  • サプライヤー選定時間を数分に短縮
  • 設計部門との連携を強化
  • 調達の手配漏れを大幅に低減
  • 業務実績の定量評価を実現

参考:「ハカルプラス株式会社様インタビュー」CADDi

富士油圧精機株式会社

富士油圧精機株式会社も、サプライチェーンにおける調達の領域において、経験と知識への依存度が高く、業務の属人化が大きな課題となっていました。また、紙の図面管理による非効率な業務プロセスにより、サプライヤーとの円滑なコミュニケーションやテレワークの実施も困難な状況でした。

これらの課題に対応するため、製造業データ活用クラウド「CADDi Drawer」を導入。図面データのデジタル化により、場所を問わず必要な情報にアクセスできる環境を整備しました。

また、調達業務の標準化を目指し、CADDi Drawerと連携する「CADDi Quote」を導入。従来FAXや電話、メールで行っていた見積業務のコミュニケーションを一元化し、社内データを活用した効率的な業務環境の整備を進めました。

その結果、導入から2か月という短期間で、見積業務の所要時間が平均60%削減されました。サプライヤー側でも見積回答のスピードが向上し、双方の業務効率化につながっています。また、新規サプライヤーの開拓が進み、取引先との関係強化を実現し、テレワーク環境の整備による働き方改革も実現しました。

参考:「富士油圧精機株式会社様インタビューCADDi

変化を楽しむ力 – CADDi という相棒と果たした、私の働き方改革」CADDi

項目 内容
課題 調達部門の業務が属人化し、紙の図面管理による非効率な業務プロセスがテレワーク実施の障壁となっていた。
取り組み CADDi DrawerとCADDi Quoteを導入し、図面データのデジタル化、見積業務の標準化、サプライヤーとのコミュニケーション一元化などを可能にした。
成果
  • 見積業務の所要時間を平均60%削減
  • サプライヤーの見積回答時間を短縮
  • 新規サプライヤーの開拓を促進
  • 部門間の業務連携を効率化
  • テレワーク環境の整備を実現

まとめ

サプライチェーンにおける調達コストの最適化は多くの企業が抱える課題ですが、過去の発注実績の把握が困難なことから同種の部品でも案件ごとに価格差が生まれてしまい、コスト面で大きな負担がかかるケースが少なくありません。

しかし、見積もりAIクラウド「CADDi Quote(キャディ クオート)」ではこうした課題を解決可能です。類似図面の発注実績を瞬時に確認できる機能を備えており、過去の見積もりや発注金額、サプライヤー情報を一元管理できます。

また、図面AI解析機能により、類似品を製造する相見積先・実績価格を候補として表示したり、リピート品の過去発注価格・類似品の実績価格を参考に目標単価を設定したりすることも可能です。こうした機能により、案件ごとに最適な金額での発注が可能になります。

サプライチェーンを最適化し、調達コストの削減を果たしたい企業様は、ぜひCADDi Quoteをご検討ください。

キャディ編集部

Authorキャディ編集部

製造業に特化した記事を執筆しています。技術の最新トレンドや業界の動向、生産効率の向上に関する実践的なTipsなど、みなさまが現場で活かせる情報を提供することを目指しています。また、製造現場の課題解決や改善に役立つツールやリソースの紹介も行っています。業界のエキスパートとのインタビューや成功事例の共有を通じて、製造業の未来を切り拓くサポートをしてまいります。