大阪市淀川区を拠点として1916年に創業したハカルプラス株式会社(旧社名:タケモトデンキ株式会社)は、さまざまなものを「はかる」ことをコアとして成長してきた。創業当初はメーターを扱っており、戦艦大和のメーターを作っていたという歴史もある。
ハカルプラスでは、創業時に立ち上げたメーター事業で培った技術を軸に、「電気をはかる計測部門」、「生コンをはかる計装部門」、「原料をはかる計量部門」、「医療・介護の安全をはかるメディカルケア機器部門」の4つの事業を行っている。
計量事業部次長の東谷氏は、ハカルプラスの風土についてこのように話す。
「ハカルプラスは、創業100年以上の老舗企業の誇りとベンチャー精神の両方を持ち合わせ融合させることで、常に新たなことに取り組んでいます。社長の想いや取り組みが風土として社員に根付いているため、新たなものを学び、若手を中心に積極的に展示会に参加するなど、常にチャレンジをし続けている風土が醸成されています。」
ハカルプラスの強みは、多様な事業で培ってきた「はかる」技術を保有している点だ。
例えば、容器に入ったものを測定するだけでなく、容器に穴を空けて中のものを均一に出していくことも測定技術の一つだ。また、測定が難しい粘度の高い接着剤の重量を測定するといった高い技術を保有している。
顧客が抱える課題、現実的な運用方法や必要精度などに応じて最適な方法を提案できる。単に標準品を販売するだけでなく、標準品に対して顧客の要望に答えたカスタマイズ品を提供できることも強みの一つである。