社名
杉江精機株式会社
設立
1958年10月30日
従業員数
60名
業界
自動車類
事業内容
各種精密治工具、特殊機械部品の製作 専用機・試験機の設計製作
杉江精機株式会社

事例 CADDi Drawer

いつか担当者がいなくなる不安。100年に1度の変革期において、紙と人に依存した環境を改革し、成長を続けていく

代表取締役

加藤晴康

営業部 原価管理課

曽根慎一

導入前・導入後

見積もりや製造の際に過去の図面を利用するが、図面を探すのに時間がかかっていた。見積もり作業が属人化していて、担当者がいないと見積もりが出せない状態だった。

CADDi Drawerを導入することで、図面の検索時間が大幅に減り、見積もりにかかる時間も半減。受注・見積価格を図面に紐づけて属人化解消を進める。

インタビュー

図面探しが1日がかりになることも。100年に1度の変革期を乗り越えるために急がれる業務改革。

杉江精機株式会社は、自動車業界向けを中心に、精密治工具や部品、組み立て装置などの設計、製作を行っている。創業から65年以上にわたり「超高品質をあたりまえにする」ことに取り組み、 品質を徹底追求した一切妥協のないものづくりをおこなってきた。高い安全性を満たすため、非常に厳しい品質基準が設けられる自動車業界において、杉江精機の製品は高い評価を得ている。

 

自動車業界は、カーボンニュートラルへの対応やEV化の波などにより、100年に1度といわれる変革期を迎えている。杉江精機においても、業務の効率化や新市場開拓などへの対応が急がれていた。その一つが見積もり業務の改善である。

 

杉江精機には日々多くの見積もり依頼がきていた。見積もり業務は営業部の曽根氏が1人で行っている。その数は1日あたり50から60件ほどであり、多い時には100件にも及ぶ。見積もりの際には過去の図面を参考にして金額を決めていくこともあったため、紙で残されている図面の中から記憶を頼りに探していた。しかし、長い歴史のなかで扱われた図面は膨大な量であり、記憶を頼りに探すのには限界がある。探し出すのに時間がかかり、非常に効率が悪い状態であった。なによりも、業務を1人で行っていたので、曾根氏が休みの際には見積もり業務自体が停滞してしまう。属人化を解消するとともに業務効率化を図り、誰でも短時間で正確な見積もりを出せる状態に改善する必要があった。

 

また、過去の図面の活用は見積もり業務以外でも発生する。製造現場では過去の図面を参考にして加工を行うことがあった。そのため、同じように記憶を頼りに探すか、経験豊富で多くの案件を知っている人に聞いて図面を探していた。探し出すのに1日がかりになるようなことがあり、見つけること自体が出来ないこともある。経験者がいなくなれば、図面の存在自体が分からなくなるので、探すこと自体が行われなくなる。残された膨大な過去の図面は、資産としての価値を失う可能性があった。

図面探しが1日がかりになることも。100年に1度の変革期を乗り越えるために急がれる業務改革。

いつか担当者がいなくなる不安。属人化の解消にCADDi Drawerの導入を即決。

属人化の解消や業務効率化を実現する方法を探していた曾根氏は、キャディ株式会社の開催したWebセミナーで、図面データ活用クラウドCADDi Drawerの存在を知った。これは良さそうだと直感した曾根氏は、キャディの営業担当から詳細説明を受ける。

CADDi Drawerを利用すれば、紙の図面をスキャンしてアップロードすることで、形状や手書きの文字まで自動で解析してデータ化される。これにより、過去の類似図面の検索が容易になる。発注実績のデータを紐づけることも出来るので、類似の図面を探しだすのと同時に、発注価格や顧客情報などを確認することも出来た。導入を希望した曽根氏は代表取締役の加藤氏へ稟議を上げる。「曽根がいないと見積が進まない」という状況を打破する必要があり、投資価値があると考えた加藤氏はCADDi Drawerの導入を即決した。

 

加藤氏

「今までの業務は紙でのやりとりばかりで、属人化していて、この人に聞けばいいという、ある意味簡単なフローでした。しかし、その人はいつか居なくなってしまう。その時どうするのかを考えないといけないと、以前から言っていました。導入においては、経営者として、金額の大小ではなく、その投資に価値が有るか無いかで判断しています。CADDi Drawerを活用して、できるだけ業務の標準化をしていきます。」

杉江精機では、CADDi Drawerの導入により、図面を探す時間が大幅に減り、見積もりを作成する時間も従来の半分以下に削減された。製造現場においても、保管倉庫まで行ってファイルをめくりながら図面を探すような、1日がかりの作業は減少し、簡単に図面が探せるようになっている。

また、図面の登録が進むことで、重複しているなどの理由により、必要性の低い図面の存在も見えてきた。CADDi Drawerを活用することでこのような図面を整理し、部品の標準化を行える可能性もでてきている。

いつか担当者がいなくなる不安。属人化の解消にCADDi Drawerの導入を即決。

製造現場も含めたペーパーレス化をCADDi Drawerで目指す

図面の検索が容易になり、見積もり時間が削減された杉江精機では、図面だけでなく、受注・見積価格の入力を進め、属人化の解消にも取り組んでいる。

 

曽根氏

「図面と受注・見積価格を紐づけていき、見積もりの属人化を無くしていきたいと考えています。その上で、次のステップとして、紙ではなく、見積もりが画面上で終わるようにしていきたいです。お客様からは図面が主にPDFで来るので、それを直接入力して、CADDi Drawer上で依頼ができる形にできたらと考えています。

現状、図面は一旦印刷しています。製造現場から検査まで回される図面は今も紙です。まだ紙が無いと現場が回りません。CADDi Drawerに登録する図面も紙からです。今のところは、図面に書き入れて、それを登録しています。現場も含めてペーパーレス化を進めていきたいです。」

 

杉江精機はCADDi Drawerを活用することで、業務の効率化や属人化解消を実現し、100年に1度といわれる変革期において、成長を続けていく。

製造現場も含めたペーパーレス化をCADDi Drawerで目指す
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