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社名
信号電材株式会社
設立
1972年10月25日
所在地
福岡県大牟田市新港町
業界
信号・照明機器
事業内容
交通信号機(灯器/箱/柱)、道路用大型構造物(案内板、Nシステムなど)、屋外照明の開発、製造、販売
信号電材株式会社

事例 CADDi Drawer

導入後わずか1か月で、50年間続いた社内文化に変化の兆し。社内稟議から推進まで伴走する手厚いサポートが導入の決め手。

技術部部長/新規事業室室長

松尾 友裕

技術部設計課課長

青木 均

技術部開発課課長

上川 潤

技術部技術管理課情報管理グループ課長代理兼リーダー

森 貴大

技術部設計課

中村 幸 氏  岩城 孝洸

導入前・導入後

顧客第一の「御用聞き」によって受注を伸ばしてきたが、顧客中心の図面運用ルールが乱立。カスタマイズ品が多く過去の図面を活用したいが、図面は電子化されているものの過去図面の検索が困難。図面を発見できず活用できないことが少なくなかった。

若手設計者や担当外の設計者でも欲しい図面がすぐに見つかり、ベテラン社員でも見つけられなかった図面まで検索可能に。「案件管理」から「製品管理」への移行が一気に加速。

インタビュー

煩雑な図面管理と、記憶による図面検索

交通信号機の開発、製造、販売を行う信号電材株式会社は、創業から半世紀以上にわたり安心安全な交通インフラの構築に貢献してきた。変化し続ける交通インフラニーズに応えるため、社員が一丸となって製品の製造、研究開発に日々取り組んでいる。

 

信号電材では、図面データの管理、活用に課題を持っていた。信号電材が受注する多くの製品は、同種の製品であっても、お客様や納入場所ごとにわずかに仕様が異なる場合が多い。そのため、受注案件ごとに仕様に合わせた設計が必要となる。過去に類似仕様の設計を行っている場合は、その案件で用いた図面が流用できるので、類似図面の検索作業が日々行われていた。しかし、類似図面の検索は「前に誰かがやっていた」「以前似たものをやった気がする」など、記憶頼りで行われており、経験が浅い社員は経験豊富な社員に確認することが非常に多くなっていた。

 

技術部門では、文書管理システムを用いて、受注の際に割り振られた案件番号を基に、ファイル名とタグ付けされたキーワードで図面を管理していた。そのため、ファイル名やタグ、案件番号で検索が可能であっても、図番で該当の図面を探し出すことが難しかった。また、類似候補となる図面ファイルが絞られたとしても、どのような図面であるかは各ファイルを一枚ずつ開いてみなければ分からないため、類似かどうかの確認にも時間がかかっていた。そうした状況から検索に時間がかかり、類似図面を探すことを諦めて新規で図面を作成することが多くあり、設計工数を増加させる一因となっていた。

煩雑な図面管理と、記憶による図面検索

導入負荷の低さと、「図面検索」の先を見据えた目標への伴走支援が導入の決め手

技術部部長の松尾氏は、図面データの活用を円滑にするため、新たなシステムの導入を検討していた。幾つかのシステムを検討していく中で、図面データ活用クラウドCADDi Drawerを紹介され、トライアルを経て導入を決定する。

 

松尾氏

「コスト面も含めて、いろいろな方法を検討していましたが、どのシステムも導入負荷が高かった。当社では様々な図面分類方法及び図面管理方法が混在していました。他のシステムでは、それを一括で入れようとすると、データを入れるために何パターンもの要件定義が必要になります。導入しても、うまく使えるかどうか分かりませんでした。

CADDi Drawerは、トライアルで使ってみたところ、現状の図面を読み込ませるだけで検索ができるようになり、直ぐに使う事ができました。事前準備や処理が要らない。導入負荷が非常に低いのは導入の決め手の一つです。

設計の実務メンバーにも見てもらい、これがいいとなりました。図面上の全ての文字を、アップロードするだけで検索できます。また、フォルダ分けの必要が無く一元的に管理しているので、色んな図面を探せる。製品・部品名が分からなくても、欲しい図面が見つけられるようになったのは大きいと思います。導入後わずか一か月ほどで、図面の登録や探索は仕事ではなかった、という当たり前のことに多くの社員が気づけました。」

 

松尾氏はキャディの支援体制について、下記の通り続ける。

 

松尾氏

「伴走型で導入を支援する、と謳うソフトウェア企業はいくつもありますが、大体の会社は”カスタマーサポート”型の伴走です。一方でキャディは”カスタマーサクセス”型であり、モノづくりの問題を一緒に考えてくれる存在でした。”図面を探せる”という目標だけだったら、私たちは導入の決断をしていません。キャディはまるで私たちのチームメンバーのように、図面を探した先の、企業の根本課題を解決して企業文化を変えるというところまで議論をし、社内稟議の内容まで一緒に考えてくれました。会社が抱える課題を解決できるような大きな目標を設定し、社内での上申の支援までする。これがCADDiがいうカスタマーサクセスだと実感しました。」

 

技術管理課の森氏は、CADDi Drawerを使用する実務メンバーとして、使用時の印象をこのように話す。

 

「CADDi Drawerが非常に優れていると思った点が2点あります。

まず、一点目がインプットの容易さです。高度なOCRにより、図面をアップロードするだけで、図面上の細かい情報までデータ化及び資産化されるのは凄いと思いました。

もう一つが、類似図面の検索精度です。CADDi Drawerでは図面から作られる全体の形状として類似を認識しているのに対して、他のソフトでは平面の形で類似を認識しています。図面は描く人によって位置や書き方にクセがありますが、それを統一しなくてもすぐに検索ができて、高い精度でヒットしました。そうした部分を非常に魅力的に感じました。」

導入負荷の低さと、「図面検索」の先を見据えた目標への伴走支援が導入の決め手

図面を探す感覚が大きく変化。管理方法の変化を進める土台に。

以前は、いくら探しても見つからなかった図面が、CADDi Drawerにより見つけることが出来るようになった。検索にかかる時間が大幅に減り、文書管理システムでファイル名やタグで検索していた時よりも検索精度が上がっている。これにより、新規図面の作成件数が以前よりも減少している。

他の人に類似図面の存在を聞く事も劇的に減った。図面のサムネイルを一覧で見ることができるので、候補の図面を一つずつ開く工数も不要となり、図面検索に対する作業効率が大幅に向上している。

また、導入当初は「こんな図面もあったのか!」と探せることに驚愕していたが、その感覚も徐々に変化してきている。CADDi Drawerで検索することが当たり前となり、類似図面が見つからない場合は、早い段階で図面検索を切り上げることができるようになった。新図作成の判断が記憶や感覚的なものから、CADDi Drawerによる検索結果へ変化している。

図面管理においては、今まで表計算ソフトに入力して管理していたものを使用しなくなり、CADDi Drawerにより一元管理するようになった。表計算ソフトによる管理は、案件番号を基に、ファイル名とタグで管理する「案件管理」であった。CADDi Drawerを用いることで、図面を中心とした「製品管理」へ変化している。

 

森氏

「導入により現場が変わったと思うポイントは、図面検索のスピードが上がった点と、インプットの時間が短縮できた点です。

管理側の視点では、図面を簡単に探せなかった「案件管理」から図面中心の「製品管理」に変わっている実感があります。CADDiのカスタマーサクセスの方が伴走型で入ってサポートしてもらえたことにより、さまざまな点で変化のギアが上がったと思います。」

 

信号電材では、CADDi Drawerの活用により図面活用を促進させて業務効率を上げると共に、会社全体の業務の流れも変えている。

図面を探す感覚が大きく変化。管理方法の変化を進める土台に。
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