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社名
有限会社ながぬま
設立
1966年(昭和41)5月13日
所在地
〒018-0411 秋田県にかほ市院内字下横根2-1
従業員数
40人
売上高
非公開
業界
金属加工業
事業内容
航空機部品製造、半導体生産設備製造、食品設備付帯品製造、めっきライン装置製造、圧力容器製造、医療機器部品 他
有限会社ながぬま

事例 CADDi Drawer

人がやらなくてもいい仕事を無くし、地域で一番余裕があり働きやすい中小企業になる。3代目社長の業務改革への飽くなき挑戦

代表取締役

長沼 彰

生産管理部部長

三浦 康子

導入前・導入後

製造業はアナログな作業が多く、見積業務を効率化する為にもデジタル技術を活用していきたいが、上手くいかない。

誰でも図面データを活用できるようになり、生産管理システムとも連携できる。見積業務の効率化を実現していく。

インタビュー

一貫生産体制によるワンストップサービス。250社以上のお客様と取引。

有限会社ながぬまは、国家資格技能者の職人技と、蓄積されたノウハウによる高度な溶接技術に加え、様々なニーズに対応する機械加工技術や設備を保有している。これにより、材料手配から溶接、焼鈍・ショットブラスト、機械加工、品質保証に至るまでを自社で一貫して行う、ワンストップサービスをお客様に提供してきた。特に、一品ものや、加工の難しい異形物の製造を得意としており、年間に取り扱う図面数は15000枚にも及ぶ。ISO9001認証による品質マネジメントシステムが確立され、航空宇宙・品質マネジメントシステムJIS Q 9100も取得済みだ。航空宇宙、半導体、食品、医療など、対応しているお客様の範囲も広い。

 

ながぬま(旧:長沼製作所)は、初代長沼留次郎氏が、1959年にTDK設備のメンテナンス業務で創業した。その後、先代となる二代目の長沼紀彰氏が代表取締役に就任した後は、秋田県で初めてレーザー加工機を導入し、ステンレス装飾板金の製造を開始する。更には機械加工事業にも参入して一貫生産体制を整えてきた。販路拡大も積極的に行い、お客様の数は現在では250社以上にも増加している。少数精鋭の組織と、図面を読み解く力のある優秀で前向きなスタッフにより、常に高い業績を維持してきた。

一貫生産体制によるワンストップサービス。250社以上のお客様と取引。

業務効率化のために様々なデジタル技術を導入するが、思うような結果が出ない

三代目となる長沼彰氏は、製造業ではアナログで非効率な作業が多いことに危機感をもっていた。年間15,000枚もの図面を見て、少数精鋭で製造していくためには、デジタル技術を用いた更なる効率化が必要だった。

 

「製造業では、重複作業や人でなくても出来る作業に時間を費やしていることが多いです。そういったところを無くして、他の所にスタッフの皆さんのエネルギーを注げるようにしていきたい。地域で一番余裕があり働きやすい中小企業体質になっていきたいと考えています。人間がAIを上手く活用し作業することで、ミスなく、無駄を減らして、レスポンスよくお客様に良品を届けられるならば、それはいいことだと思います。」

 

ながぬまでは、生産管理システムやRPAなど、業務の効率化を図れると感じた様々なシステムを積極的に導入してきた。例えば、加工プログラムをAI自動生成するツールの導入及びテストを繰り返している。しかし、簡単な加工図面では利用できても、複雑な形状の物では上手く行かず、加工に精通した者でなければ上手く使うことができず実現したいものとの差は大きかった。また他のシステムとの連携も困難であった。

業務効率化のために様々なデジタル技術を導入するが、思うような結果が出ない

図面データ活用と業務の自動化を優先事項とし、導入を即決

図面データの活用で思うような効果が得られず、他の良い方法を探していた長沼氏は、図面データ活用クラウドCADDi Drawerの存在を知る。

 

「当社は創業してから70年近くになります。それだけ、積み上げてきたものがあるので、それを資産として活用できるようになったらいいなと、ずっと思っていました。最近、AI-OCRが出てきており活用したいと思っていました。預かった書面を読み込んで文字を抽出して処理すれば、手打ちしなくて済むので楽です。そこで取引先に、AI-OCRで図面管理したいと言ってみたら探してくれて、CADDi Drawerを紹介されました。」

 

長沼氏は、キャディから説明を受け、導入を決定する。

 

「実は、キャディのことは創業の頃から知っていて、注目していました。一度来てもらったことがあります。それでこちらからもう一度連絡して、CADDi Drawerについて説明を受けることにしました。直感的で使いやすく、生産管理システムやRPAとの連携も出来るとのことだったので、業務の自動化ができると判断して即決しました。」

図面データ活用と業務の自動化を優先事項とし、導入を即決

CADDi Drawerで全てのスタッフを豊かにしていく

ながぬまでは、CADDi Drawerの様々な活用方法を検討中だ。

 

「中長期的な目標は、やはりAI OCRで抽出した情報を、RPAと連携を図り、生産管理システムに自動入力させることが直近のゴールです。将来、AIがもっと成長したら、工程付けなど、物作りのプロセスまでやってくれたらいいなと思っています。」

 

ながぬまは、「にかほ市でもっとも勢いのある町工場」「キラリと光る航空宇宙技能集団」として、約40名の精鋭スタッフにより、高品質な製品をお客様に届けている。人手不足が課題とされる製造業でありながらも、社内外を問わず誠実に人に対応しており、社員の満足度も高いため、ながぬまでは人手不足の問題が起きていない。

女性スタッフの数が多く、多くの職場で活躍している。急な家庭の事情があっても休みが取りやすく、周りのサポートも充実しており、女性が働きやすい環境が整えられているのがその一因だ。また、先代の頃から外国人材も積極的に受け入れている。それも一般的な技能実習生としての受け入れではなく、直接雇用を行うのが特徴だ。他社でキャリアを積んだ方も積極的に採用し、長く働いている熟練の技能者が何人もおり、79歳の2名も第一線で活躍している。

 

長沼氏は、全てのスタッフをもっと豊かにしたいという強い思いがある。それを実現するため、CADDi Drawerによるアナログな業務の削減に大きな期待を寄せている。見積り業務の効率化を筆頭に、生産管理システムとの連携など、活用の展望は壮大だ。

CADDi Drawerで全てのスタッフを豊かにしていく
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