社名
リョービMHIグラフィックテクノロジー株式会社
設立
2014年1月1日
所在地
〒726-0002 広島県府中市鵜飼町800-2
従業員数
470人
売上高
非公開
業界
印刷機・製本機
事業内容
印刷機器および印刷関連商品の製造・販売、機械器具設置工事の設計・施工および監理、古物商(中古印刷機の販売)
リョービMHIグラフィックテクノロジー株式会社

事例 CADDi Drawer

日々の業務が忙しく、本来集中すべき業務が出来ない。 現状に危機感をもつ管理職と次世代を担う若手で挑む、既存業務の改革

製造本部 資材部、担当副部長

目崎 裕哉

製造本部 資材部 調達課 調達係、係長

俊田 一哉

技術本部 設計部 設計二課、主任

加藤 夕騎

製造本部 資材部 加工課 生産管理係、係長

梶尾 翔太

戦略推進室、担当係長

本田 泰崇

導入前・導入後

紙ベースの非効率な業務が多く、全社的に業務時間が延びる。本来やるべき業務や新たな取り組みに時間が使えない。

図面を印刷する必要を無くし、価格などの情報も一度に見られるように。全社的に業務効率を上げて職場環境を改善し、社員のエンゲージメントが上がるきっかけに。

インタビュー

毎日多くの紙の束がやりとりされる非効率な業務

印刷機器類の製造・販売を行うRMGT(リョービMHIグラフィックテクノロジー株式会社)は、リョービ株式会社と三菱重工印刷紙工機械株式会社(現、三菱重工機械システム株式会社)が出資して、2014年1月に創業した。リョービは、幅広いレンジの中小型印刷機を揃え、欧米を始め全世界に販売ネットワークを持ち、三菱重工印刷紙工機械は、大型印刷機で国内大手印刷会社やアジアに幅広い顧客基盤を持っている。RMGTでは、両社の強みを活かし、お客様の役に立つ独創的で高品質な印刷機やサービスを創造、提供している。

 

RMGTでは、業務効率の改善が課題となっていた。非効率な業務によって一人の社員にかかる負荷が大きくなり、多くの部署で残業時間が多い状態が続いていた。それにより、技術の継承やサプライヤーへの訪問など、本来やるべき業務が思うように行えず、新しい取り組みにかける時間も圧迫していた。

 

業務の効率を下げる原因の一つが、紙ベースの業務処理だ。図面も含め、多くの書類が紙で処理されていた。製造本部資材部担当副部長の目崎氏は、資材部の状況をこのように話す。

 

「全ての発注業務が紙の束で回ってきます。見積もりの時には、図面を紙に印刷して、それを確認したり回覧したりして、見積もりを作っていました。それが毎日回ってきます。とにかく調達担当の残業時間が多い。何とか業務効率を上げなければいけない。業務上で扱うものをデータ化して、もっと作業内容や作業時間を含めて可視化していきたいと思っていました。」

毎日多くの紙の束がやりとりされる非効率な業務

 

 

技術本部設計部設計二課主任の加藤氏も、業務改善に課題を感じていた。

 

「やはり、設計部も資材部と同じで、紙で行っている部分が多いです。ものづくりなので、資材の調達も、加工も組立も、図面からスタートします。紙で図面を出力して、各所に承認をもらって進めていくので、かなりの時間がかかります。設計の誰もが負荷が高い状態なので、この業務の流れを改善することができればば負荷も下がり、設計から加工、調達のレスポンスも上がると思います。」

紙図面を無くし、紐づけたデータも簡単に確認。自社でのメンテナンスも不要。

RMGTでは、業務効率改善のための方法を検討しており、社員のエンゲージメントを上げていく若手社員中心のプロジェクトも動いていた。そのこともあって働き方改革のためにも、既存業務の効率化はなんとしても解決したい課題であった。

 

課題解決方法を探している中で、目崎氏は図面データ活用クラウドCADDi Drawerを紹介され、導入を検討した。

 

「図面を簡単に探せて、必要な図面にデータが全て紐づけられるのに魅力を感じました。図面を紙に印刷して回さなくても、CADDi Drawerで見てもらえれば、価格も全て紐づけられていて見ることができます。このようなシステムを入れたら、今度は誰がこのシステムをメンテナンスするか、また活用の推進を誰がリードするかが問題になります。ITの専門家は、社内には数人しかいません。やはり、会社全体の仕事の優先順位を考えると、なかなか専任を置くほどの時間をかけられません。CADDi Drawerはクラウドサービスでメンテナンスコストがなく、キャディのカスタマーサクセスが活用の推進もリードしてくれます。この導入後の伴走体制も非常に魅力でした。」

 

 加藤氏は、設計部としてCADDi Drawer導入の効果をこのように話す。

 

「設計部としては、類似図面が探しやすいということが良かったです。社歴が長く、経験の多い方々は、デジタル化に対してのハードルが高い傾向があります。図面を元にデジタルの活用を推進していけば、業務効率の改善を体感しやすく、スムーズにデジタル技術も活用されると思います。今後はCADDi Drawerを使って、部門間での連携を強化して、仕事の流れをもっと良くしていきたい。部分的な効率化だけでなく、全体のプロセスを効率化し、スムーズに業務を進められるようにします。」

 

紙図面を無くし、紐づけたデータも簡単に確認。自社でのメンテナンスも不要。

全社的に業務効率を改善し、働きやすい環境を作る

 RMGTでは、今後CADDi Drawerを見積業務の効率改善に用いて、資材部全体のボトムアップにつなげていくことを予定している。設計部門では、紙ベースの業務を改善して設計効率の向上を図り、価格に関するデータを図面に紐づけて見られることで、コストを意識した設計を実現していく。全社的にも、CADDi Drawerを活用することで、本来やるべき業務に集中し、業務水準の引き上げを実現していく計画だ。

 

目崎氏は、CADDi Drawerの活用についてこのように話す。

 

「今の業務が非効率であるということに危機感を持っている者は、社内にそれほど多くはありません。やはり、昔のやり方が正しいと思ってやり続けていては、問題が起こります。中に入ってしまうと、なかなかわかりませんが、外から見たら何か違うのではと思う事はよくあります。そういうものは、変えていかなければなりません。CADDi Drawerを導入して業務を変えていくことをチャレンジだとは思っていません。それは、より働きやすく、より良い環境を作ることで、若手が活躍できるようにすることは、我々管理職の仕事だと思っているからです。」

 

RMGTは、CADDi Drawerにより非効率な業務を減少させ、職場環境を改善することで社員のエンゲージメントを向上させ若手が活躍しやすい場をつくっていく。

全社的に業務効率を改善し、働きやすい環境を作る
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