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社名
株式会社西野精器製作所
設立
1968年 10月 1日
従業員数
81名
売上高
非公開
業界
金属加工業
事業内容
精密板金・溶接・プレス少量生産(カメラ/自動車/コネクターなど)・フライス・旋盤・複合切削加工・レ-ザ-パンチ加工・ワイヤー放電加工
株式会社西野精器製作所

事例 CADDi Drawer

新規案件が多くても過去知見を活かしきれていなかった従来の体制から脱却し、 データ活用できる環境に。営業と製造の現場から業務効率が大幅に改善。

代表取締役

西野 信弘

CADCAM推進室 室長 板金部 レーザー加工課 主任

大和田 政博

導入前・導入後

見積もりの価格ブレを無くすことや、加工プログラム作成時間を減らすために過去の類似図面を活用していたが、記憶を頼って探すしか方法が無く、探し出すために多くの時間が必要。

今までの10分の1の時間で類似図面が誰でも探せるように。検索業務を行っていた社員の業務効率が上がり、別の業務を行えるように。

インタビュー

1からプログラミングすれば2、3日かかる作業も、過去図面を探せるようになったことで2、3時間になることも。

株式会社西野精器製作所は、板金・機械加工から表面処理まで一貫対応できる総合試作メーカーとして、多くのお客様から高い評価を受けてきた。最新鋭の設備を備え、20万件以上にも及ぶ製作実績により培われた高い技術力と万全の検査体制により、高精度の製品を短納期で製作している。他社で断られた加工の難しい製品であっても対応し、お客様のあらゆる試作・部品加工の要望に総合力で応えている。

 

西野精器製作所では、過去図面の活用に課題があった。試作は少量多品種での加工となるため、見積もり依頼の数が非常に多い。見積もり作成担当者は数名いたが、月に2,000枚にもなり、1人あたり週に200件にも及ぶ数を作成することもあった。類似形状の部品の見積もり依頼も多く、見積もり価格に差が出ないように、見積もり作成の際には過去の図面を参考にしている。図面を探す際には、経験のある社員に頼んで探していたが、記憶を頼りに紙で残された図面を見て探すことになるため、非常に時間がかかっていた。

 

また、過去図面の活用は、製造現場でも行われていた。新規の図面が来た際には、加工プログラムを新たに作成することになる。簡単な形状の物であれば一から作成しても良いが、複雑な形状の物では作成に2、3日かかる場合があった。そのような物でも、過去の類似形状の製品のプログラムを活用すれば2、3時間で終わる可能性がある。プログラムや加工工程、必要な金型、検査結果などの加工に必要な情報は、図面番号に紐づけられて管理されていたので、類似図面さえ分かれば見ることが出来る。

 

受注のうち7割ぐらいは新規で類似品が多く、時間短縮のためにも類似図面をなんとしても探し出したかったが、記憶を頼りに顧客名、品名、材料などで探すしか方法が無い。非常に時間がかかり、見つけ出せないこともあった。

1からプログラミングすれば2、3日かかる作業も、過去図面を探せるようになったことで2、3時間になることも。

図面を探す時間が激減。検索業務から解放されて、作業時間の短縮から業務効率改善へ。

誰でも類似図面を素早く探すことが出来る仕組みを探していた西野氏は、展示会で図面データ活用クラウドCADDi Drawerを知る。可能性を感じた西野氏は、他のシステムを導入した際に、期待どおりの動作ができなかった経験があり不安もあったが、実際に触って動作を確認した後に導入を決め、運用を開始した。

西野氏

「これは間違いなく使えそうだなと思いました。実際使ってみて、使えると確信した。」

 

導入により図面検索にかかる時間や手間が劇的に減少した。それにより多くの効果が得られている。例えば、CADDi Drawerを使い誰でも短時間で図面を探し出せるようになったので、経験のある社員に依頼して探してもらう必要が無くなった。これにより、今まで図面を探していた社員は手が空き、別の業務を行えるようになった。

 

また、新規の形状で見積もり担当が正確に見積もりを出せない場合は、製造現場に見積もりを依頼することがあった。CADDi Drawerにより見積もり担当が類似図面を簡単に探し出せるようになったので、過去の価格を参考に見積もりができ、製造現場に依頼する数が減少し、現場の負担が軽減している。

 

受注価格と、実際に製造した際にかかる作業時間も含めた価格情報を貯めていくことで、赤字が出たかどうかも分かるようになっている。また製造現場でも導入による大きな効果があった。レーザー加工課主任の大和田氏は、導入効果をこのように話す。

 

「最初からやったことを覚えていなければ探す気にもならないですが、頭の片隅に残っているとどうしても探してしまう。当社は7割ぐらいが新規品で、少しだけ変わったような図面が沢山来ます。過去の類似図面が分かれば、プログラムなどの周辺情報にたどり着けるので、活用すれば数日かかる作業が数時間で出来ることもあります。全てを一からやっていたら会社が回りません。どうしても図面を探したかった。今までは、探し出す方法が記憶以外になかったので、何万枚もある図面から類似図面を探すのに2時間ぐらいかけることもありました。CADDi Drawerを使えば類似図面がすぐに出てくるので、探すのにかかる時間は10分の1ぐらいになったと思います。過去のプログラムが容易に探せるようになりました。」

図面を探す時間が激減。検索業務から解放されて、作業時間の短縮から業務効率改善へ。

CADDi Drawerの活用を広げ、生産管理システムとの連携も目指す。

西野精器製作所では、CADDi Drawerの利用を促進する施策を社内に向けて実施してきた。今後は新たな活用方法も検討している。生産管理システムの刷新も予定されており、生産管理システムとCADDi Drawerとの連携も視野に入れている。

 

西野氏

「やはり新しいものはみんな抵抗があるから、CADDi Drawerが利用されているかどうかを、会社として評価するようにしています。今後はもっと使える人を広げていきます。それ以外に、現場ではナットのような購入品の価格を調べることもあるので、購入品価格もデータとして紐づけていきたいです。購入先や写真データも合わせて紐づけて、簡単に調べられるようにしたい。生産管理システムとの連携も今後進めていきたいです。」

 

CADDi Drawerにより生産性の低い図面捜索の時間を劇的に減少させた西野精器製作所は、短納期対応総合試作メーカーとして今後更に発展していく。

CADDi Drawerの活用を広げ、生産管理システムとの連携も目指す。
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