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社名
池田精工株式会社
設立
昭和47年4月
従業員数
72
売上高
非公開
業界
金属加工業
事業内容
ステンレス製品を中心とした各種精密部品の製作と組立
池田精工株式会社

事例 CADDi Drawer

見積もり業務の属人化、経験者の記憶だよりからの脱却。見積もり精度の向上と業務の標準化を実現し、見積もり工数は従来の半分へ。

代表取締役

池田英雄

事務

小林裕子

導入前・導入後

見積もり価格に差が出ないように過去の類似図面を探すが、記憶頼り。紙とPDFファイル化した図面が10万枚ほどあるが探しきれなかったり、探す時間がかかる。

複数の類似図面を従来の半分以下の時間で探せるようになった。誰でも見たい図面にアクセスできるようになり、業務分担が可能に。

インタビュー

月に700件を超える受注や見積もりの度に紙ファイルをめくりながら過去の類似図面を探していた。

池田精工株式会社は、半世紀以上にわたりステンレス製品を中心とした精密部品加工を行ってきた。ステンレス加工のスペシャリスト集団だ。社員の半数以上が技能士の資格を持ち、先進の設備を用いて一貫生産を行っている。お客様からの信頼も厚く、「ステンレスの加工に困ったら池田精工」と言われ、お客様の高いニーズに答える品質で信頼を得てきた。

 

多くのお客様から様々な製品を受注しており、多品種少量の製品が多い。見積もり依頼の件数も膨大で、その数は月に700品目にも及ぶことがある。見積もりの際には、形状が類似している製品との価格差が大きくならないように、過去の図面を探し出して受注実績を確認していた。その情報を元に1次見積もりを作り、最終的な見積もりを代表取締役の池田氏が作成することになる。

 

受注価格や、関係している図面の図番、製造指示書、加工プログラムなどのデータは、管理番号をつけてシステムで一元管理していた。図番や管理番号さえ分かれば全ての情報を見ることができたが、形状が類似している図面を探すことはできない。類似の図面を探すのは、経験者の記憶を頼りに行うことになる。

 

図面は紙とPDFファイルで保存されていたが、紙だけで1万ほどの枚数があり、全体では10万枚を超えるほどの膨大な量であった。図面を探す際には、紙の図面であれば、お客様ごとに分けられたファイルから、記憶を頼りに時期などで絞って一枚一枚めくりながら探し出す。PDFファイルの場合は、時期やファイル名で検索して、該当すると思われるファイルを全て開いて探していた。

 

しかし、似た名前のファイルが多く存在しており、経験者でも探し出すのは困難だった。見積もり業務の負担を減らすためにも、過去の類似図面を誰でも簡単に探し出せる仕組みが必要だった。

月に700件を超える受注や見積もりの度に紙ファイルをめくりながら過去の類似図面を探していた。

過去図面の検索時間が短縮され、見積もり作成時間も短縮。経験者以外でも図面が探せるように。

図面検索に課題を持っていた池田精工は、キャディから図面データ活用クラウドCADDi Drawerを紹介される。池田氏は、膨大な図面から類似の図面を瞬時に検索・抽出できるCADDi Drawerに興味を持った。既にある図面を読み込ませれば、形状や図面上に書かれたキーワードから図面検索が出来るようになる。池田精工ではCADDi Drawerの導入を決定した。導入時には、PDFファイルになっている約5万枚の図面を読み込ませて運用を開始した。

 

池田氏

「紙の図面は、お客様ごとにファイルに分けていたので、記憶を頼りに時期で絞ってペラペラっとめくれば探すことはできていましたが、量が多かったので大変でした。PDFファイルもお客様ごとに分けてはいましたが、時期や名前などでしか検索できないので、検索がしづらかった。。CADDi Drawerを活用することで、探索時間が短縮され見積もりにかかる時間を大幅に削減できました。」

 

池田精工では、CADDi Drawerの導入により図面を検索するのにかかる時間が従来の半分以下に短縮された。経験者以外でも図面を探せるようになり、類似図面を複数見つけることも出来るようになった。1次見積もりを池田氏に渡す際に、それらの図面を受注実績とともに添付することで、池田氏が最終見積もりを行う時間が短縮されている。

 

1次見積もり担当の小林氏は、導入効果をこのように話す。

 

「図面を探しても欲しい図面が見つからないことが以前はありました。CADDi Drawerを使うことで、複数の類似図面を簡単に見つけられるようになっています。ファイルをめくって探す手間も省けているので、探す時間も半分以下になっています。」

過去図面の検索時間が短縮され、見積もり作成時間も短縮。経験者以外でも図面が探せるように。

CADDi Drawerの活用範囲を広げ、更なる業務効率化と成長を目指す

CADDi Drawerにより見積もり業務が効率化した池田精工が次に目指すのは、製造現場での活用。

 

池田氏

「CADDi Drawerを導入して良かったです。あとは、どこまで進化できるかです。製造現場では、今まであったシステムで、管理番号を元にCAD・CAMの過去のプログラムが見られるなど、ある程度の管理ができています。これからは、使い方を模索しながら、製造現場でのCADDi Drawerの活用を進めたいと思っています。

 

売上目標としては、年10%以上増やしていきたいです。とはいえ、あまり数字だけを追いかけると、自分達のところだけ数字を出そうとして協調性が落ちてしまうと考えています。機械化・自動化出来るところはできるだけ進めます。人数は現状維持か微増ぐらいとして、今の全社員で協力して生産効率を上げていきます。」

 

CADDi Drawerにより見積もり業務の効率化を実現させた池田精工は、活用領域を広げることにより更なる業務効率化を行い会社の継続的な売上向上の実現を目指す。

CADDi Drawerの活用範囲を広げ、更なる業務効率化と成長を目指す
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