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社名
株式会社姫協
設立
1985年8月
従業員数
32名
売上高
非公開
業界
金属加工業
事業内容
樹脂および金属素材による部品加工、機械の設計・加工・組立
株式会社姫協

事例 CADDi Drawer

モノづくりで付加価値の向上のために必要なことは、既存業務の徹底的な効率化。1.3トンもの紙図面を処分し、全てをデータ化し図面探索における効率化を実現。

代表取締役

岡崎 国敏

導入前・導入後

過去図面は積み上げられた「紙」の図面ファイルから探すのは時間も労力もかかる。記憶を頼りに探すものの、見つけ出すことが出来ないことも。

CADDi Drawerを導入してからは、図面を探す時間は5分に短縮され、1.3トンもの紙の図面が不要に。新人教育にも力を発揮し、製造現場では業務の効率化が進んでいる。

インタビュー

多品種・少量生産のため、事務所や工場には膨大な数の図面が積み上げられていた。図面ファイルを前に、記憶を頼りに、必要な図面を探し出す作業は、文字通り「大変!」だった。

 株式会社姫協(敬称略)は、マシニングセンターや複合(NC)旋盤、NCルーター、彫刻機など、様々な工作機器を備える加工業者である。樹脂や非鉄金属、金属や特殊金属など様々な素材の加工を得意とする。又、設計や組み立ても含めた一貫生産にも対応できることが強みである。充実した設備と、熟練の技と知恵を活かし、これまで多くの困難な依頼にも対応してきた。「どの会社でも断られた仕事だけど、姫協ならやってくれるかもしれない」と持ち込まれる仕事も多く、顧客からの信頼も厚い。

 

 

 多い時には、月に100社ほどの取引があり、多品種・少量生産という形を取らざるを得ない。取り扱う図面の数も多く、過去に対応したモノを含めると、膨大な数の図面が「紙」で保管されている。見積もり等の際には、過去の図面を参考にしたい、となると、記憶を頼りに時期を絞り、図面を1枚ずつ探すことになる。時間がかかるばかりか、見つけ出す事が出来ず、徒労に終わる事も多い。また、設計や加工の場でも、設計情報や加工プログラムを参考にしたい時は、過去の「同一または類似図面」を探すしかなく、熟練の技術者たちが記憶を頼りに探し出すが、見つけ出せない場合も多い。

 

 

 近年では、顧客との取引に使用する図面は、番号、価格、材料の調達先、加工依頼先などの情報を付加して、自社のデーターベースに保管するようになったが、それでも、どの案件であったかを正確に覚えていなければ、当該図面をデーターベースから探し出すことは難しい。目的のものと思われる図面データを、図面番号を頼りに1枚ずつ確認しながら、探し出すしかない。

 

 多くの図面を資産として十分に活用しきれない姫協では、受注量の増加に対応するためにも、図面検索の改善が急務となっていた。

多品種・少量生産のため、事務所や工場には膨大な数の図面が積み上げられていた。図面ファイルを前に、記憶を頼りに、必要な図面を探し出す作業は、文字通り「大変!」だった。

5分で見つかる図面。大量の「紙」図面は処分され、空いたスペースは他の目的に活用。

 そんな頃にキャディから図面データの活用クラウド、CADDi Drawerの説明を受けた代表取締役の岡崎氏は、これからはAIをうまく取り込んだ会社が生き残ると直感し、CADDi Drawerの導入を決めた。

 

「これからは、製造業もAIの時代。人の手によるものづくりは無くならないが、AIを上手く取り込むことが、生き残りには絶対に必須の時がくる。CADDi Drawerは、一度、図面を読み込ませると、あとは、簡単に図面を見つけ出すことが出来る。自社のデータベースでは一枚探すのに3~40分かかるのが、わずか5分ほどで探しだしてくれ、さらに二つの図面の相違点も指摘してくれる。圧倒的に便利になり、時間も短縮できるようになった。」

 

 また、姫協では、CADDi Drawerの導入により、保管していた「紙」の図面も廃棄できるようになった。

 

「導入の際に、CADDi Drawerに6万枚の図面を取り込んでもらい、クラウド上に図面データが保存され、CADDi Drawerで見ることができるようになったので、思い切って紙の図面を処分することにした。量にして1.3トン。2トントラック1台と軽トラ1台分。おかげで図面の保管スペースは、別の目的に使うことができるようになった」

 

この他にも姫協では、記憶を頼りに、熟練の職人にしか探し出せなかった図面が、入社数カ月の新入社員でも見つけることが出来るようになった。これにより若手社員が図面を探し、知識や経験の豊富な職人がそれを見て価格を決める、という分業が可能になった。見積りの時間が減り、図面を探す手間と時間が減った分、別の作業にかかれるようになった、と業務の効率化を実感されている。

5分で見つかる図面。大量の「紙」図面は処分され、空いたスペースは他の目的に活用。

CADDi Drawerを全社で活用し、業務の効率化を改善。付加価値の向上を目指す。

 姫協では、CADDi Drawerを活用して更なる業務改善をめざしています、と岡崎氏は語る。

 

「私たちのモノづくりに、より付加価値をつけていかなければなりません。100円の仕事を90円で引き受ける場合もありますが、基本的には、いかに110円、120円で売るかが大事になります。先日も、CADDi Drawerを初めて体験した工場長が、類似図面が簡単に検索出来るようになれば、その図面でどんな材料を使い、どんな加工をしたか、今の図面との差分がわかる。そうすると、その時の加工プログラムを呼び出して、材料をどうするか、加工をどうするかを確認し、必要な変更を加えてプログラムをスタートさせることが出来る。つまり、段取りを一から考える必要がなくなり、効率は上がると期待をよせていました。」

 

 さらに岡崎氏は、CADDiのサポート体制や開発の速さにも期待を寄せている。

 

「売ったら売りっぱなしのサプライヤーが多い中で、キャディは一味違うと感じています。情報提供も色々とされており、”モノづくり産業のポテンシャルを解放”というミッションにも共感しました。私達も情報提供をさせて頂くことで、何らかのお役に立てればと思っています。また、キャディさんからも、もっとこんな便利なことができますよ、との情報を頂けるようになることを期待しています。」

 

最後に、姫協は、CADDi Drawerで製造業DXを実現させ、業務の効率改善を続けていく。

 

CADDi Drawerを全社で活用し、業務の効率化を改善。付加価値の向上を目指す。
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