HILLTOP株式会社は、切削加工による部品製造と、装置開発をメイン事業としている。特徴的なのは、1図面に対して1、2個の発注が全体の80%を占め、月に4,000品種以上の部品を製造している点だ。HILLTOPでは、職人の考えと技術をデータ化していく事により、24時間無人で稼働できる独自システム(HILLTOP System)を構築している。これにより、多品種少量・試作主体の製造でありながら、高品質、高精度で超短納期の製造が可能となった。現在では、蓄積された加工データやシステムを元に、3D設計データから加工データや加工手順書を自動で作製できるクラウドサービスも提供している。加工技術や設計のプロ集団として、日々お客様の多種多様な要望に応えている。
HILLTOPでは、営業システムから製造システムまでを内製化し、工場無人化などを成し遂げている。しかし、システム開発を専業で取り組んでいるわけではないため、内製だけでは昨今の進化スピードに追い付いていけなくなる不安を抱えていた。また、内製化したシステムは多岐に渡るため、保守や開発工数が大きくなり、内製化に限界も感じていた。
この状況を変えるため、HILLTOPでは全社DX推進プロジェクトを立ち上げて変革に取り組んできた。自社のコア事業に関わる部分は内製でのシステム開発を維持するものの、より優れたツールが外部にある場合は、導入、連携していく。これにより、HILLTOPのシステムを強化していく狙いだ。