CADデータが無くても精度の高い類似検索、手書き文字さえも検索ができる機能性、システム導入による人手の工数を増やさずに手軽に図面を共有資産化できる使い勝手の良さから導入を決定。

有限会社富張製作所

  • 設立
    1962年
  • 従業員数
    11名
  • 売上高
    非公開
事業内容
金属板金加工
お話いただいた方

有限会社富張製作所 代表取締役 富張泰正氏

Before

紙やデータで保管している過去の注文図面はあるものの、簡単に検索できる統合した環境がなく、特注品のリピートに活用できる過去図面を探し出すことが難しかった。

After

図面データの登録が簡単に行え、図面を誰もが使える資産にできた。類似形状、OCRテキストの検索精度が高く、図面番号が異なる場合でも、加工実績のある図面や類似図面に容易にたどり着くことができるようになった。CADDi Drawerの進化にも期待しながら更なる業務効率化を図る。

Before

紙やデータで保管している過去の注文図面はあるものの、簡単に検索できる統合した環境がなく、特注品のリピートに活用できる過去図面を探し出すことが難しかった。

After

図面データの登録が簡単に行え、図面を誰もが使える資産にできた。類似形状、OCRテキストの検索精度が高く、図面番号が異なる場合でも、加工実績のある図面や類似図面に容易にたどり着くことができるようになった。CADDi Drawerの進化にも期待しながら更なる業務効率化を図る。

記憶にはあっても実際に探し出せない図面資産。

 有限会社富張製作所は、エレベーターの設置工事で用いられる金属配管部品を主として、機械板金加工を長年行ってきた。エレベーター業界で40年以上培ってきた経験とノウハウを活かし、オーダー1品モノでも短納期で対応できる事を強みとしている。「利用視点」に立ったモノづくりをお客様と一緒に考えることを大切にし、お客様との長期的な信頼関係を築いてきた。

 

 富張製作所では、送られてきた発注書と図面を元に部品を製造しているケースが大半だ。特注品は部品図面が添付されており、図面を元に通常はイチから製造が行われる。特注品の図面は、特別に管理するものでない限り、発注書と一緒にスキャンし、得意先発注番号をファイル名にして保存していた。

 

     富張製作所で請け負っている特注品は、リピートでの発注も多い。リピートの間隔は、長ければ1年後になることもあり様々だ。特注品の図面は、同じ図面番号の場合もあれば、図面番号が異なる場合もあり、以前対応したものと類似の形状で寸法が異なる場合もある。同じものならば以前製作した加工情報を活用することが可能だ。近い形状のものならば、形状や寸法の多少の修正で対応することができる。生産効率を上げるには、過去の図面の活用は必要不可欠であった。

 

しかし、異なる図面番号での注文や、発注頻度が非常に少ない形状、新たな形状の場合、過去の実績がある図面や類似図面にたどり着くことは困難だった。探すには、受注時期、注文情報、担当者の記憶やメモ、CADデータから1つ1つたどる必要があり、すぐに探し出すことは難しかった。

 

また、以前に寸法が不明でお客様に問い合わせを行い確認をとった図面が、異なる図面番号でリピート発注となる場合がある。同じ箇所の寸法不明があっても、その都度、お客様に寸法確認をお願いする必要があった。実績がある図面と照らすことができれば、以前と同じでよいかなど、確認対応を改善できる可能性があるが、該当の図面を探し出すことは難しかった。

費用対効果が出せるのか?登録作業はスムーズにできるのか?人手の工数を増やす必要がない使い勝手のよさで導入を決定。

 富張製作所では、図面資産を誰もが使える共有資産とする事ができ、類似検索機能や登録作業が簡単にできる機能的なツールを以前から探していた。実際に幾つかのシステムを試してみたが、思うような結果が得られていなかった。

 

富張氏

「図面、CAD/CAMのデータは会社の重要な資産です。その資産をどうやって残すかを考えたとき、誰もが活用でき共有できる仕組みが重要になります。

長年に渡り会社・社員が蓄積してきたノウハウを資産化して、人が変わってもお客様からの期待に応えつづけられるように、システム入力担当者を新たに雇う必要もなく、クラウドでサクッと使えるような使い勝手のいいツールをずっと探していました。」

 

 富張氏は、メディアを見て調べたり、展示会やセミナーに参加したりして情報収集を積極的に行っていた。その中で、図面データ活用クラウドCADDi Drawerの存在を知る。早速、詳細を問い合わせてみた。

 

富張氏

「機能性はとても良いものだと感じました。気になった点は、費用対効果をしっかり出していけるかどうか。弊社の身の丈でも継続して使用できるような価格かどうかでしたが、使う側がシステムを使いこなせれば、費用対効果は見込めるのではないかと感じました。

この手のシステムの課題は図面の登録作業です。他のサービスの多くは、図面データを社内で決めたルールに基づき、リネームして登録。顧客別などの管理ルールに基づき登録した図面をシステム操作で整理し、材質、板厚などの付加情報を追加したい場合は、別途手入力する必要があります。新たにシステム導入する際は、一段とこの負荷が高くなります。また違う人が同じ図面名称でデータをアップロードすると上書きか二重登録になってしまう。CADDi Drawerは図面上の読み取りづらい手書き文字さえも正確に一瞬で読み取ってくれ、同じデータは登録済みではじいてくれます。そのような点は、人が図面を整理して入力するよりも正確で能力が高いと思いました。」

 

 詳細を聞いた富張製作所は、CADDi Drawerの導入を決め、利用を開始している。

CADDi Drawerの導入で、デジタル化による業務改革に期待

 導入後、過去の図面や発注書のデータの取り込みが順調に進んでいる。クラウドでの処理についてもタイムラグが非常に小さく、ストレスのない使い勝手に満足度も高い。今後の課題解決に向けて、富張製作所はCADDi Drawerに対し大いに期待を持っている。

 

富張氏

「特注品のリピート製作や類似品の製作で、過去実績がある同じまたは類似の図面を直ちに探して対応できるようになれば、大きな効果が出ると思います。

新規の注文や、特別に管理していない図面番号が違う発注頻度が非常に少ないリピートの特注品では、過去の類似情報をうまく活かした製造ができておらず、新たに製作指示図面を作って製造を行っていました。今後発生する製作指示図面をとりあえずデータ登録して保存しておけば、次回のリピートや類似品が発生した時に不必要に同じ作業を繰り返す必要がありません。対応する人が変わっても、同じように製造ができるようになります。」

 

富張製作所は、CADDi Drawerの活用を進めることで、解決できなかった課題を解決し製造業のデジタル化を推進していく。

 

富張製作所Webサイト:https://tomihari.jp/

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