製造業AIデータプラットフォーム CADDi

CADDi
資料ダウンロード お問い合わせ

社名
セイリツ工業株式会社
設立
1973年
従業員数
120名
業界
開閉装置・配電盤・電力制御装置・変圧器
事業内容
屋内外キュービクル、制御盤、分電盤、端子盤、中央制御盤、キー管理システム、その他各種基板の設計開発・設置工事・リニューアル・メンテナンス事業
セイリツ工業株式会社

事例 CADDi Drawer

50年の歴史と「第二の脳」が交差する。セイリツ工業が挑む、配電盤製造のデジタル変革への道

代表取締役社長

植木 徹

インタビュー

「このままでは勝てない」中国で感じた危機感

セイリツ工業は、創業54期目を迎えた配電盤製造の老舗だ。ビルを丸ごと制御する中央監視設備や受変電設備など、日本のインフラを支える確かな技術力を持つ。同社の代表取締役である植木徹社長は、原点である阪神・淡路大震災の復興やタイの洪水被害からの工場再建など、数々の困難な外的要因に際し、座右の銘でもある「あきらめない」精神で乗り越えてきた。

 

その植木社長がDXへと舵を切った背景には、10年前に単身赴任した中国で目の当たりにした、凄まじいスピード感と標準化への衝撃があった。

 

植木社長
「当時の中国はすでに標準化が非常に進んでいました。日本は図面を細かく作り込む『良さ』がある一方で、世界のスピード感からは取り残され、ガラパゴス化している。他方、世界ではAIを搭載したロボットが、1年前とは比較にならない速度で進化している。労働人口が減少する日本で、企業として存続するためには、AIの導入が不可欠だと確信しました」

「このままでは勝てない」中国で感じた危機感

 

セイリツ工業 植木 徹 社長

ビルの中央監視とAIの「共通点」

植木社長が描くビジョンは、単なるツールの導入ではない。同社が長年培ってきた「暗黙知」を、誰もが活用できる「データ資産」へと昇華させることだ。この難解なコンセプトを、植木社長は自社の主力事業の一つである「ビルの中央監視システム」に例えてこう語る。

 

植木社長
「中央監視という仕事は、ビルの空調の運転時間や温度、電気代といった膨大なデータを常に集め、それを『お客さまが使いやすい形』に整理して提供するものです。つまり、ビッグデータをスモール化し、価値ある情報に変えること。製造業AIデータプラットフォームCADDi(以下、CADDi)がやろうとしていることは、私たちが中央監視でやってきたことと、発想が全く一緒だったのです」

 

同社には既存の基幹システムがあり、そこには膨大なデータが蓄積されていた。しかし、それらは人間の頭だけで処理するには、既に限界に達していたという。

 

植木社長
「データはあるのに、使い切れていない、使いこなせていない。その課題を、製造業の現場を知るキャディさんなら、一緒に解決してもらえる。そう直感しました」

 

この共通点の発見こそが、導入を即決させる決定打となった。

ビルの中央監視とAIの「共通点」

ベテランが「開眼」した瞬間

DXを成功させる鍵は、現場の共感にある。植木社長は、いきなり全てを自動化するのではなく、まずは図面データの活用という「スモールサクセス」から着手した。

 

導入されたCADDiと、そのアプリケーションである製造業データ活用クラウド CADDi Drawer(以下、CADDi Drawer)は、現場に鮮烈な印象を与えた。

 

植木社長
「先日もCADDi Drawerで古い図面を検索し、必要な情報だけをサッと取り出せた際、ベテラン社員も含めてみんな『刮目』『開眼』していました。『これなら自分にもできる』という手応えを感じることが、何より大切なのです」

 

これまで紙やPDFをひっくり返して探していた時間が劇的に短縮される体験は、現場の意識を確実に変えつつある。現在、同社では多くの社員がCADDiを活用し、AIの利便性を体感している。現場から「もっとこうしたい」という声が上がってくる環境こそが、植木社長の期待するところだ。

ベテランが「開眼」した瞬間

見積から製造まで一本の線で繋ぐ「3年後の景色」へ

植木社長が見据える3年後の未来は、さらに壮大だ。

 

植木社長
「まず社内の図面データをAIに学習させ、次のステップではお客様が書いた原設計図と金額データを紐付ける。そうすることで、見積の作成支援から図面の叩き台作成までを一気通貫で行えるようになります」

 

CADDiを活用した見積業務の標準化と、CADデータのリンク。これにより、受注から製造までの全プロセスを一本の線で繋ぐことが目標だ。さらに、生産工程の「半自動化」にも挑戦している。CADデータから電線の長さを出力し、機械で自動切断・加工する仕組みを構築中だ。

植木社長
「各プロセスで人間とAIが協働することで、例えばこれまで『10』かかっていた時間を『3』に短縮したい。そして、人間は浮いた『7』の時間で、よりクリエイティブな仕事に取り組む。こうして、AIは『第二の脳』のような、パートナーとしての存在になっていくはずです」

 

「AIを入れて何が変わるのか」と躊躇する経営者に対し、植木社長はこうメッセージを送る。

 

植木社長
「まずは試して、体感してみる探究心が大切です。今日明日で、劇的に楽になるわけではありませんが、実際にAIに触れ、環境に慣れていくことが第一歩。我々と一緒に『あきらめずに』伴走してくれるキャディと共に、3年後には全く違う景色を見たいと思っています」

 

セイリツ工業の50年の技術資産にAIという知性が加わり、製造業の変革が今、始まっている。

見積から製造まで一本の線で繋ぐ「3年後の景色」へ
顧客事例一覧に戻る