社名
仲精機株式会社
設立
1952年3月
所在地
大阪府守口市
業界
一般産業機械
事業内容
精密金属部品加工及び、エアチャック、ハンドプレス 、 ラジアルかしめ機、振れ測定器、エアハンマー、超硬工具等の製造販売
仲精機株式会社

事例 CADDi Drawer

“データを貯める”から“データを活用する”へ変革。拠点間の垣根をなくしたデータ活用を実現し、顧客からの信頼を獲得。

代表取締役

後藤 勝一

取締役製造部長

中野 憲一

営業本部長

古川 寿美雄

営業部係長

後藤 拓弥

導入前・導入後

拠点ごとにデータの収集方法や蓄積場所にばらつきがあり、データの活用が進まなかった。

CADDi Drawerを活用し、図面に各種データを蓄積し、データを見る場所を一本化。図面に紐づけられたデータを活用し、見積作業の時間短縮と精度向上が実現。

インタビュー

拠点ごとにデータの集め方が異なり、相互活用が進まない。過去のデータを探すのも、人の記憶に頼っていた。

仲精機株式会社は、創業から70年以上にわたり、金属精密部品加工を追求してきた。量産から少量多品種まで対応が可能であり、精密を裏付けるための信頼性の高い検査機器及び検査技術も擁している。精密加工技術を活かした自社製品の開発も積極的に行い、エアチャックやハンドプレス、ラジアルかしめ機などの各種製品も開発製造している。誠意、技術、実行、合理性を信条として、顧客の要望に日々対応している。

 

仲精機では、数年前から業務のDX化に力を入れてきた。その一環として、今まで紙ベースであった受発注のデータや、製造に関わるデータのデジタル化を行い、独自にExcelでマクロを組んで蓄積する取り組みが行われていた。しかし、データの蓄積は、複数ある各拠点で異なる方法で行われていたため、データ蓄積方法の一本化と拠点間でのデータの相互活用において課題があった。

 

また、仲精機では、顧客から受注した部品、装置の製造において、以前製作したものと類似した形状のものや、一部仕様を変更したものを受注することが頻繁にあった。そのような場合、以前提出した見積価格と比較して大きな差が出ないようにしなければ、顧客からの信頼に影響する可能性がある。また、材料価格上昇などの理由により見積価格が大きく変わる場合もあるので、前回との違いを明確に把握する必要もあった。

 

しかし、受注したものが以前製造したものと類似しているかどうかは、見積担当者の記憶に頼るしかなかった。担当者が顧客から受け取った図面を見て、記憶に残っていれば、該当すると思われる品番や受注時期などの製品情報から図面を探し出し、紐づけられた見積データを探して活用していた。時間がかかるだけでなく、記憶に無ければ探すことも無かったので、非常に効率が悪い作業であった。業務の効率化のため、類似図面を簡単に探しだすことが出来て、紐づけられた各種データと共に確認できる仕組みが求められていた。

拠点ごとにデータの集め方が異なり、相互活用が進まない。過去のデータを探すのも、人の記憶に頼っていた。

CADDi Drawerでデータを一本化。類似図面を探す手間が解消され、紐づけられたデータで業務効率が改善。

新たな仕組みを探していた営業本部長の古川氏は、訪れた展示会でキャディのブースに立ち寄った。図面を軸に何か面白いことをしていると感じた古川氏は、図面データ活用クラウドCADDi Drawerの説明を受けた。

 

古川氏

「例えば、スピンドルシャフトの見積作業では、ちょっとだけ形状の違うものの依頼が多くあります。似たようなものがあったと思った時には、見積担当者が資料をひっくり返しながら前の値段を探している姿を見ていました。CADDi Drawerで、類似形状図面を一発で探し出し、関連データを簡単に呼び出せるのを見た時に、見積もり作業が今までの倍以上の速さでできるのではないかと思いました。

また、展示会ではキャディの方が自信を持って、元気に対応してくれた点も好印象でした。」

 

展示会の後、キャディの営業が仲精機を訪問して、プレゼン、デモを実施し、導入が決定した。代表取締役の後藤勝一氏はCADDi Drawerの印象をこのように話す。

 

「当社は設計部門があり、顧客から要望をいただいて、標準品を顧客の要望に合わせてカスタマイズすることや、似た形の部品の加工依頼を受けることが多くあります。そういった場面で過去の類似図面を活用できれば、設計時間も見積時間も短縮できる一方、類似図面を探す手間がかかっていました。

CADDi Drawerを使えば、探す手間を省けます。将来的には、営業担当者がタブレットでCADDi Drawerを使用し、過去に受注した類似品のデータを客先で見せることで、加工可否や見積価格の即時回答も可能となり、顧客の信頼の獲得につながると思いました。」

 

仲精機では、営業及び資材手配の現場でCADDi Drawerの使用を開始した。営業部係長の後藤拓弥氏は、導入後の効果をこのように話す。

 

「先日見積依頼を受けた際に、自分の記憶の中に類似品がなかったため、CADDi Drawerで類似図面を探しました。過去5年の実績を見たところ、私の前任者が見積もったデータが残されていて、類似図面の見積価格や工数、実際にかかった時間も分かりました。

顧客に価格を提示する際にも、過去の類似図面や実際にかかった工数などを参考にすることが可能となり、なぜこの価格なのかロジカルに説明しやすくなりました。」

CADDi Drawerでデータを一本化。類似図面を探す手間が解消され、紐づけられたデータで業務効率が改善。

活用のアイデアをキャディに提案。実現に向けて直ちに対応。

仲精機では、CADDi Drawerの活用範囲や活用方法をさらに広げていくことを検討している。

 

後藤拓弥氏

「各拠点や現場において、様々なデータが既に収集されており、後はそれを一本化して、分かりやすく表示し、いつでも誰でも取り出せるようにすることが重要でした。現在は、CADDi Drawerで、図面から受発注実績や材料情報、購入品情報を引き出して活用できるようになりました。また、あるデータを別のデータをつなげて、CADDi Drawerで見られるようにしたら、こういう形で活用できるのではないかと、色々イメージが出ています。そういったイメージをキャディと共有し、多くのものが実現につながっています。」

 

製造部長の中野氏はCADDi Drawerの活用状況や、要望に対するキャディの対応についてこのように話す。

 

「現在は、営業と、業務課の資材手配の現場で活用されているのを特に目にします。キャディはカスタマーサクセスの方の対応が非常に速く、改善力が旺盛です。こちらからの要望やアイデアを出すと、実現に向けて動いてくれます。キャディは顧客の要望に応えていく意欲の強い会社だと、私は思っています。」

 

仲精機は、CADDi Drawerを活用することで、別々に蓄積されていたデータをつなげて活用し、業務の効率化を加速させていく。

活用のアイデアをキャディに提案。実現に向けて直ちに対応。
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