“人の手でしかできない”職人的な作業に集中できる環境を。モノづくりへの姿勢と機能美を追求する藤工業所の選択とは
株式会社藤工業所
- 設立
- 1990年2月(2015年5月15日法人成り)
- 従業員数
- 33名
- 売上高
- 事業内容
- ステンレス・アルミ等 各種 製缶・板金・配管・溶接 省力化機械 設計・製作
- お話いただいた方
-
代表取締役 三矢 学氏
Before
膨大な紙図面をpdf化していたが、キーワードでの検索が難しく、形状でも検索できないので活用されず、引き続き紙図面を見て探していた。探すことすらしない場合もあった。
After
CADDi Drawerによりキーワードや形状で図面を探せるようになり、過去図面の資産化が進む。操作性の良さとカスタマーサクセスのサポートにより、社内システムとして定着。
Before
膨大な紙図面をpdf化していたが、キーワードでの検索が難しく、形状でも検索できないので活用されず、引き続き紙図面を見て探していた。探すことすらしない場合もあった。
After
CADDi Drawerによりキーワードや形状で図面を探せるようになり、過去図面の資産化が進む。操作性の良さとカスタマーサクセスのサポートにより、社内システムとして定着。
膨大な紙図面をデータ化したが、検索性が悪く活用できない
株式会社藤工業所では、「機能美~美しさは究極の機能に宿る~」を合言葉に、ステンレスやアルミ等の板金、溶接、製缶加工を30年以上にわたり行っている。対応している業界は、食品関係を中心に、自動車、半導体、医療・環境、工作機械と幅広い。300万点以上にも及ぶ製造実績により培われた高い技術力に加え、超短納期の発注にも対応できる製造体制により、お客様から高い信用を得てきた。受注数は年々増え続け、2015年に法人化した後は従業員数も大幅に増加し、事業を拡大している。
事業の拡大に合わせ、藤工業所ではスマートファクトリー化を中期計画に掲げ、製造業DXにも取り組んできた。人の手でしかできない職人的な作業に集中できるように、新たな設備の導入や、データのデジタル化、ITツールの導入も積極的に行っている。
図面に関しては、創業時から保存してあった全ての紙図面を、スキャンしてpdfファイル化し、クラウドに保存する作業を進めていた。図面には、加工上の注意点などの様々な情報が手書きで書き込まれている。図面に記入された部品番号から見積価格を調べることも出来た。
藤工業所では、リピート製品よりも、同じお客様からの新規の発注が多い。見積の際に類似形状の図面から価格を参考にできれば、見積価格のブレを最小限に抑えられる。加工の際には、注意点を参考にミスを減らすこともできる。図面をデジタルデータにすることで資産化できれば、業務の効率化が大きく期待できた。
しかし、図面をデータ化しても、資産化には課題があった。図面を探そうと思っても、ファイル名や限られたキーワードでしか検索が出来ず、目的の図面を探し出すことが難しかった。類似形状の図面を探す場合は、過去の記憶に頼るしかなく、探し出せる人が限られる。スキャンしたデータは使用せず、昔と変わらず紙図面をめくって図面を探していた。時間がかかるので探すことを行わず、全て新規で図面を作成して、見積を作成することも多い。そのため、お客様から、前と似たような形状なのに、価格に差があると指摘を受ける例も出ていた。
CADDi Drawerにより検索性が向上。システムの定着化にも成功。キャディと共に日本の製造業を強くする
図面データの資産化を進めるにあたり、藤工業所では新たなITツールを探していた。そこで注目したのが、図面データ活用クラウドCADDi Drawerである。
CADDi Drawerでは、スキャンした図面を自動解析して、紙図面に手書きされた文字もデータ化して検索できる。簡単なスケッチからでも高精度で類似図面の検索が可能だ。発注実績も、図面データに紐づけられる。直感的なUIにより、誰でも簡単に使える高い操作性ももっている。藤工業所では、CADDi Drawerの導入を決定した。
株式会社藤工業所代表取締役の三矢氏は、導入の決め手をこのように語る。
「今まで色々なITツールを導入しましたが、システムが複雑過ぎて使われなくなったツールもあります。導入しても使い続けてもらえるか不安がありました。簡単に探せるようになれば、使ってもらえると思いました。誰でも素早く簡単に探せる使いやすさは良かったです。
カスタマーサクセスの方のサポートにより、社内のシステムとして定着までもっていけると思えたのが、最終的に導入を決定したところです。」
導入の決め手として、キャディのミッションへの共感も大きく影響している。
三矢氏
「キャディであるから導入を決めたという点もあります。キャディが掲げる「製造業のポテンシャルを解放する」というミッションに共感していました。日本のものづくりは、世界を変えられると考えています。製品に魂が宿るとか、機能を追求した結果美しい姿になるとか、日本のものづくりに対する姿勢を大切にして、製造業において日本をもっと強くしていきたいです。キャディと一緒になって実現できればと思います。」
ITツールを活用することで、製造業のポテンシャルを解放する
藤工業所では、今後も設備やITツールを積極的に導入して製造業DXを進め、スマートファクトリーの実現を計画している。設計、加工のデータを3D化して、製造現場を全て3Dデータで動かしていけるようにすることを検討中だ。
CADDi Drawerにおいても、更なる活用を検討している。クラウド上には、スキャンした図面データ以外にも、注文書、CAD/CAMデータ、加工指示書などの製造に関わるデータが既に多数保存されている。将来的には、これらのデータを、CADDi Drawer上で図面データに紐づけて、現場から見られるようにしていく。最終的には、在宅ワーカーのような、外部で業務を行う者も利用できるようにしていくことも計画している。
三矢氏は、製造業におけるITツールの導入についてこのように語る。
「ITツール使うことによって、働ける場が増えます。それにより、在宅ワークのような形も出来て、働く人が増えます。採用にも繋がる。フルで8時間働けない人であっても、選択肢が増える。ITツールを使うことは、製造効率を上げるためだけでなく、働く人たちのためにもなります。」
藤工業所は、CADDi Drawerにより製造業DXを推進させ、キャディと共に走り、日本の製造業のポテンシャルを解放していく。