あけましておめでとうございます。

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

 

一昨年より続く新型コロナウイルス感染症の影響は引き続き大きく、新変異株の流行などまだまだ不透明な状況ですが、ワクチン接種が進むと共に日本国内の感染者の数は大幅に減少し、本格的にニューノーマルな社会へと日本全体が進む1年であったことを感じます。

 

 

2021年は世界的な半導体の需給逼迫や中国における電力供給不足により、多くの企業で製造が困難な状況になったり減産対応を強いられたりするなど、サプライチェーンのあり方を抜本的に問い直させられる事態となりました。

 

 

2021年6月に当社が半導体製造装置メーカーに対して行ったアンケート調査では、7割以上がQCD(品質・価格・納期)全てに調達課題ありと回答し、半数以上が直近1年で既存サプライヤーの製造キャパシティを超えたことによる供給不足の問題を経験したことがわかりました。

 

 

一昨年新型コロナウイルスの感染が世界中で広がり始めた頃、医療業界でも医療用機器・製品が大幅に不足したことで一時混乱状態に陥りました。当時CADDiが提携している全国のパートナー町工場ネットワークを駆使し必要部品の製造をご支援させていただきましたが、このように業界の需給のバランスが大きく崩れる時、製造業全体を横断して需給をリバランスできる仕組みを持つCADDiは、プラットフォームとして大きな価値を提供しうるということを、改めて再認識いたしました。

 

 

こうしたニーズの高まりを受け、当社の受注高は飛躍的に増加し、昨年6月までに東西にある品質管理センター2拠点の増床を行い、総額1億円の設備投資を実施しました。さらに同年8月にはシリーズBとして総額約80億円超の資金調達を完了し、世界的なサプライチェーンの強靭化・柔軟化・冗長化に貢献するため積極的に投資を行う体制を整備しました。

 

 

今年2022年は、受発注プラットフォームCADDiのグローバル進出を開始するとともに、新規事業である図面活用ソフトウェアなどにも事業を展開していきます。受発注にとどまらない、設計から製造・物流・販売まで一貫したDXを加速し、製造業全体のデジタル化を推進してまいります。

 

 

今後もお客様、パートナー様、従業員、すべてのモノづくりに従事する会社・人のポテンシャルを信じ、テクノロジーの力を最大限活用しながらより一層挑戦してまいります。

 

本年も何卒、よろしくお願い申し上げます。

 

キャディ株式会社 代表取締役

加藤 勇志郎