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SUM21とは?基礎知識・分類について紹介!

これだけは知っておきたいSUM21のポイント!

  • 機械的部品として使用される快削用鋼材
  • 切削性と加工性に優れた特徴がある
  • S快削鋼とPb快削鋼の2種類ある

切削性や加工性に優れた鋼材「SUM21」とは

SUM21は、炭素(C)-0.13%以下、マンガン(Mn)-0.7〜1%、リン(P)-0.07〜0.12%、硫黄(S)-0.16〜0.23%を添加した快削鋼鋼材です。硫黄は、入れずぎると害になりやすい元素ですが、快削鋼であるSUM材では、少量を適度に添加しています。通常の鉄鋼の材料としては、比較的切削性や加工性に優れているとも言われています。SUM21は、一般機械部品として使用されます。

SUM21の特徴である「切削性」・「加工性」とは

切削性

SUM21は、切削性があります。これは、SUM21に限ったことではなく快削材と呼ばれるSUMの種類の特徴でもあります。切削性に優れている理由は、少量の硫黄を上手に使用しているためです。

加工性

SUM21は、通常の鉄鋼材料と比較すると硫黄(S)やリン(P)、鉛(Pb)などの元素を使用しているため、加工性が上がります。硫黄やリンなどの元素を単体で使用しているものから、複数の元素を使用しているタイプまであります。

SUM材はS快削鋼とPb快削鋼の2種類に分類

SUM材には、先ほど述べたように加工性と切削性の上がる元素を使用しています。切削性に重点をおいたSUMは、S快削鋼と分類されています。強度などを含む機械的な性質を重視したものは、Pbが多く添加されているため、Pb快削鋼と分類されます。

SUM21,22,22L

SUM21、22、21Lは、切削性に重点を置かれており、低酸素快削鋼とも一般的に呼ばれています。強度が機械的性質と比較すると、切削性に重点が置かれている鋼です。

SUM21 SUM22 SUM22L
成分(%) C(炭素0.13以下)、Mn(マンガン0.70~1.00)、P(リン0.07~0.12)、S(硫酸0.16~0.23) C(炭素0.13以下)、Mn(マンガン0.70~1.00)、P(リン0.07~0.1)、S(硫酸0.24~0.33)
C(炭素0.13以下)、Mn(マンガン0.70~1.00)、P(リン0.07~0.1)、S(硫酸0.24~0.33)、Pb(鉛0.10〜0.35)
特性 低炭素快削鋼と呼ばれ、切削性を重要視されています。 リンを含んだ低炭素快削鋼で、低C-S-P型と呼ばれる鋼です。
硫黄や鉛やリンを含有しており、低C-S-Pb-P型の低炭素快削鋼と分類されます。

SUM31,32,41,42,43,31L

SUM31、32、41、42、43、31Lは、中程度の炭素の量を含んでおり、強度を持っている中炭素快削鋼とも呼ばれています。

SUM31は鉄鋼材料のひとつでもあるSS400の硬度程度の強度を持っています。そのほかの32、41、42、43、31Lは、機械構造用炭素鋼であるS35C・S40C・S45Cの硬度程度の強度を持っています。調質として熱処理を施しており、硫黄からの強度劣化防止のために、マンガンの比率は高めになっています。]

成分 特性
SUM31 C(0.14〜0.20)、Mn(マンガン1.00~1.30)、P(リン0.040以下)、S(硫酸0.08~0.13)
中程度だけでなく、強度にも重点をおいたSS400程度の強さのある快削鋼です。
SUM32 C(0.12〜0.20)、Mn(マンガン0.60~1.10)、P(リン0.040以下)、S(硫酸0.10~0.20)
強度を必要とするシーンで多く使用される中炭素系の鋼です。
SUM41 C(0.32〜0.39)、Mn(マンガン1.35~1.65)、P(リン0.040以下)、S(硫酸0.08~0.13)
切削がしやすく強度も期待できます。S35C相当の強度があり、硬いものを加工しやすい特徴があります。
SUM42 C(0.37〜0.45)、Mn(マンガン1.35~1.65)、P(リン0.040以下)、S(硫酸0.08~0.13)
強度を重視した快削鋼です。SUM41と比較すると含んでいる炭素量が多くのが特徴です。
SUM31L C(0.14〜0.20)、Mn(マンガン1.00~1.30)、P(リン0.040以下)、S(硫酸0.08~0.13)、Pb(0.10〜0.35)
強度と切削性の両方を重視した快削鋼です。Pbを添加している中C-S-Pb系の中炭素快削鋼です。

SUM21は切削性と加工性に優れた鋼材!

SUM21は、切削性と加工性に優れた特徴があります。SUM21には2種類の快削鋼があり、切削性に重点を置いたものと機械的な性質に重点を置いたものに分類されます。

 

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