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SGPとは?基本的な知識と性質を紹介!

SGPは、水を通る配管に使用されている炭素鋼鋼管なため、生活には欠かせない必要なものです。鋼管は、ホームセンターにもある一般に手に入れやすいので、どのような特徴や機能があるのか知ることで、配管に問題が発生してしまったときに、買い替えるなど対処がしやすくなるのでしょう。今回、基本的な知識について紹介させて頂きますので、参考にしてみてください。

これだけは知っておくべきSGPのポイント

  • SGPは、配管用炭素鋼鋼管と呼ぶ鋼管で、水やガスで使われている汎用性が高さがある。
  • SGPで主に使用されている炭素鋼管の一つ白管は、ホームセンターなど手に入りやすいところにある。
  • SGPをベースとして、性能を強化させた鋼管がある。

SGPとは配管用炭素鋼鋼管

仕事などで利用しているビル、生活で利用している家といったところで、必要な水やガスを通すために、SGPが使われています。加工もしやすいため、汎用性が高く、用途に合わせた、特徴ある管を作り出すことも可能です。

圧力が低めの箇所に使われることが多く、寸法のサイズにも外径10.5mm〜508.0mmの規定があります。A呼称は、mm(ミリメートル)で、B呼称がインチ系の値を示しているなどサイズに応じた呼び方もあるため、呼び名や数値を表にしたものを以下に記載します。

呼び方 外径
D(mm)
A呼称 B呼称 通称
6 1/8 1分(いちぶ) 10.5
8 1/4 2分(にぶ) 13.8
10 3/8 3分(さんぶ) 17.3
15 1/2 4分(よんぶ) 21.7
20 3/4 6分(ろくぶ) 27.2
25 1 インチ 34
32 1 1/4 インチ2分(インチにぶ) 42.7
40 1 1/2 インチ半(インチはん) 48.6
50 2 2インチ(にインチ) 60.5
65 2 1/2 2インチ半(にインチはん) 76.3
80 3 3インチ(さんインチ) 89.1
90 3 1/2 3インチ半(さんインチはん) 101.6
100 4 4インチ(よんインチ) 114.3
125 5 5インチ 139.8
150 6 6インチ 165.2
175 7 7インチ 190.7
200 8 8インチ 216.3
225 9 9インチ 241.8
250 10 10インチ 267.4
300 12 12インチ 318.5
350 14 14インチ 355.6
400 16 16インチ 406.4
450 18 18インチ 457.2
500 20 20インチ 508

SGPで代表的な黒管と白管の性能

SGPが主に使われている、黒管と白管がどのような特徴を持っているのか、紹介します。また、管を繋ぐ接続の方法についても、説明していくので、製品の知識を深めてください。

黒管と白管

SGPの管を製造するのに、E(電気抵抗溶接)とB(鍛接)と呼ばれる方法があり、用途に合わせてH(熱間仕上げ)やC(冷間仕上げ)など、仕上げ方も変わってきます。中でも使われることが多い黒管と白管について説明します。

耐食性を持たせるために、管の内側と外側に熱処理で、亜鉛メッキを施されたのが、白か銀の色が特徴の白管です。黒管は、亜鉛メッキが施されていないもので、蒸気関係の鋼管に使われています。

高い性能を持っているのがSGPですが、高圧力に耐えることができず、1.0MPa以下でのみ使用可能というデメリットもあるため、状況に合わせて管を変えて対応しているので、使う機会がある方は知っておくと良いでしょう。

使用温度(耐熱)
使用圧力(耐圧)
-15°〜350° 1.0MPa以下

接続方法

ねじ接続

SGPの管を繋げるときに、良く使われるのが、ねじ継手を用いた接続方法です。継手とは、主に雌ネジ加工されている部品のことで、繋ぎたい配管に雄ネジ加工を行うことで、ねじを締める要領で部品同士を接続するために用いられます。一般的には溶接が必要な配管の「T字」や、「U字」になってしまう箇所を締める際に、ねじ加工された継手によって接続するため、「ねじ接続」と呼ばれます。しかし、施工を行うのに問題があり、65Aと呼ばれる外径が約76.3mmまでの配管で主に使われています。

溶接継手

配管の口径が大きいものが使用されているところや、水やガスが決して漏れてはいけない箇所で使われるのが「溶接接続」です。ねじ接続は締めて繋げているのに対して、溶接の場合溶かしているため、配管の隙間を無くすことが可能です。そのため、漏れを防ぐ効果が高いですが、配管に問題があったときに、取り替えなどの対応が、ねじ接続よりも難しいデメリットもあります。

SGPの性能を活かした用途

SGPで使われている用途を紹介します。

水道管

料理やお風呂で水を使うために利用している水道管は、SGPを使用しているものが多くあります。
SGPの一つである白管に亜鉛メッキが施されているため耐食性があります。
配管が劣化して破損することで、水漏れといった問題に繋がってくるため、状況に合わせて、SGPの性能を強化した配管もあります。

ガス管

ガスを通すことにも使用されているSGPは、料理するために必要な火を使ったり、工場など利用しているところは多くあります。高い圧力には弱いものですが、ガスは圧力がかからない場所で使うことが多いため、デメリットを避けて取り扱うことが可能です。

配管には、亜鉛メッキの白管や、亜鉛メッキを施していない黒管など幅広い種類のものがあります。ガスが漏れ出して、引火すると大きな問題が発生する恐れがあるので、溶接接続といった漏れが起こる可能性を減らして使用することが大切です。

SGPの機能を強化した配管の違い

SGPに元素を添加したり、熱処理を行うことで、耐性の強化された鋼管を作り出すことが可能です。高い耐性がないと、利用が難い箇所もあるので、どのような鋼管があるのか紹介します。

SGPW

SGPWは、SGPを水配管用に特化させた亜鉛メッキ鋼管です。SGPの規定での寸法の範囲は、外径が10.5mmから508.0mmですが、亜鉛メッキによりそれ以上の厚さを施しています。そのため、腐食で劣化し難くさせる耐食性を向上させています。

Wメッキ管という別名もある配管で、腐食すると問題がある水道管で使用されています。サイズの種類もあるため、気を付けて使用してください。

SGP-MN

SGP-MNは、耐溝状腐食電縫鋼管という鋼管です。帯鋼を丸い形にさせた物を大きな電流で高温にさせ、SGP管の特定部分に押し当てる接続方法で作られた鋼管を電縫鋼管と言います。

工業用で使われている水や、海水など特殊な水を使っても電縫部分であるV字形状の部分で溝状腐食が発生しないように、鋼管に含まれているS(硫黄)を減少させたり、腐食に対抗できる元素の添加し、さらに熱処理などの技術を取り入れていることで、腐食を防止することができています。

SGPの表から分かる性質について

SGPの性質について、表を踏まえて紹介します。

機械的性質

機械的性質の引張りの強さは、鋼材最大の強度を示していて、SGPは290以上の強度を持っている鋼管です。工場や生活の中で必要とされているため、高い強度を生み出すことは大事なことです。

種類 記号 引張試験 曲げ試験
引張強さ(N/mm2) 伸び (%) 曲げ角度 内側半径
11号試験片 12号試験片 5号試験片
管軸方向 管軸直角方向
配管用炭素鋼鋼管 SGP 290以上 30以上 25以上 90° 管の外径の6倍

化学的性質

SGPは、P(リン)とS(硫黄)が含まれているもので、化学成分の表を見ると分かりますが、同じぐらいの数値が出ています。化学成分が大きく変動することがないため、取り扱いしやすい鋼管です。

種類 記号 化学成分(%)
配管用炭素鋼鋼管 SGP P S
0.040以下 0.040以下

まとめ

今回、SGPの基本的な情報をまとめて紹介しました。耐食性が高く、汎用性が高い鋼管です。

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