SUS304-HLの基礎知識
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これだけは知っておきたいSUS304-HLのポイント
- 見た目が美しく+錆びにくい!
- 建材としては最も一般的
## SUS304-HL(ヘアライン材)とは
SUS304(ステンレス)のヘアライン材は、その名の通りSUS304(ステンレス)にヘアライン加工を施したものであり、通常150~240番の粒度の研磨ベルトで表面を一方向に研磨して仕上げた素材です。見た目が美しく、錆びにくいため、外観品質を求められる箇所によく用いられます。
SUS304の表面仕上げの特徴
SUS304(ステンレス)の仕上げ面としては大きく以下の3つが挙げられます
①HL(ヘアライン)材:一定方向に研磨目がついている仕上げ
②未研磨材:なめらかで光沢のある仕上げ(2B仕上げ材)
③鏡面材:鏡のような仕上げ、光沢がある(♯400、♯800など)
②未研磨材や③鏡面材は光沢があり綺麗な材質ですが、一方で加工や組立などに表面に簡単にキズが入ってしまい、かつ目立つため管理コストが上昇してしまう、外観品質を一定に保つことが難しい等の欠点があります。ヘアライン加工では、研磨目がついているためキズがついてとしても目立ちにくいため、キズがついたとしても目立ちにくい材料になっています。表面にキズが許されない外観部品については、キズがつかないように管理するよりも、ヘアライン加工のようなキズが目立たない方法を採用すれば品質が向上します。
SUS304-HL(ヘアライン材)の仕上げ面と主な用途
上記の通り、HL(ヘアライン)材は一方向に研磨目がついており、キズが目立ちにくい材質であるため私たちの中でよく目にする材質の一つです。
主な用途としては建材やパソコンの外観部、ステンレスプレートなどで使用されています。特に建材としてはもっとも一般的な仕上げとして用いられます。